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アジア人初のMotoEライダー ”大久保光”の現地レポート!|5月2日の開幕戦に向けて、MotoEマシンの公式テストが終了した!

MotoGPの電動バイククラス MotoEマシンを駆る大久保光 選手。
Photo by:AJO motor sport



Reporter:大久保 光
Racing Rider/1993年生まれ 東京都小平市出身
アジア・ドリームカップ初代チャンピオン(2012年)  2016年~2020年スーパーバイク世界選手権に参戦!
2021年は「Enel MotoE World Cup」にアジア人初のMotoEライダーとしてフル参戦!
趣味:プラモデル製作(特に戦闘機)・アニメ

Photo by:大久保光,AJO motor sport

日本人初、アジア人としても初の MotoGPの電動バイククラス「MotoE」に、2021年シーズン「AJO motor sport」からフル参戦することになった、大久保光選手の現地レポート! 5月2日の開幕戦に向けて、MotoEマシンの公式テストが終了した!


皆様こんにちは。
今年から「MotoE」に参戦します、大久保光 (おおくぼ ひかり) と申します。 以後、宜しくお願い致します。

早速ですが、只今 MotoEのテストを終えましてヨーロッパに滞在しております。MotoEのテストは、スペイン・ヘレスで行われましたが、そこからスペインとフランスの国境の山にある小さいな国、アンドラ公国に移動してきました。

標高の高い場所にある街で少しスペインより寒いですが、綺麗な風景が楽しめるのでとても気に入っています。


コロナの影響でヨーロッパへの渡航が非常に難しくなっており、また日本に帰るのも難しくなっており、当分はヨーロッパに滞在する予定です。

運よく同期でESBK(スパニッシュスーパーバイク選手権)に参戦している、浦本修充選手とその奥さんもアンドラにいるので、寂しくなく楽しく過ごすことができています。

同じようにヨーロッパで戦っているライダー同士、苦労しているところもなかなか一緒だったりしています。

また、私は料理があまり得意ではないのですが、たまにご飯を一緒にさせていただくことがあり、その際には浦本選手の奥さんの手料理をご馳走になっています。とても美味しい料理ばかりで、つくづく浦本選手は良いパートナーを見つけたなぁと思っています。

ちなみに私は独り身で、当分そのような予定もありません・・・(笑)

最高速は、約270km/hの「MotoE」マシン!


さて、本題に入りますが、まずは「MotoE」について簡単に説明させていただきたいと思います。

「MotoE」とは、2019年から開催されている ”電動バイクの世界選手権” で、オートバイロードレースの世界選手権シリーズ「MotoGP」の併催レースとして開催されています。 今年は全6戦7レースで争われます。

マシンは「エネルジカ (Energica)」というイタリアの電動バイクメーカーのレーシングマシン「エゴ コルサ(Ego Corsa)」 を使った ”ワンメイクレース”で、タイヤ、サスペンション、ブレーキなど様々な部分がワンメイクとなっており、ライダーの技量、セットアップ能力、そしてレースの攻略がレース勝敗の鍵を握る選手権となっております。

この電動バイクの世界選手権に ”アジア人初”として参戦致します。

Photo by:AJO motor sport


マシンの方は250kgと非常に重く、また普通のバイクとは違いギアチェンジなどないのですが、乗り味はとてもよく、写真の通りしっかりとコーナーを攻めることができ、意外とすんなりと乗りこなしていくことができました。

マシンが重い理由は、やはり車体の大半がバッテリーとなっていて、バッテリーだけで130kg以上あるため、バッテリーの小型化、軽量化が今後の課題となりそうです。

こちらが私のMotoEのマシンとなります。一見普通のバイクに見えますが、電動バイクですからマフラーがありません。


カウルを外したMotoEマシン の姿です。フレームの内側にあるシルバーのBOXの中にバッテリーが収められており、見ての通り大きなバッテリーが車体の大半を占めています。


トップブリッジからメーター周りの写真です。 左右のハンドルにはそれぞれマッピングなど走行中に電気制御のセットアップができるようにスイッチが付いています。


私が今年から所属する「AJO motor sport」のスタッフは、フィンランド人をはじめ、フランス人、スペイン人で構成されている多国籍チームです。 因みに AJO motor sport の本拠地はフィンランドになります。


そしてモーターの出力の特性上、開け始めたところのフィーリングがとても難しく、その辺りの部分では慣れが必要でした。

「AJO motor sport」は、初年度からMotoEに参戦しており、データもそれなりにあるのでまずはそれを参考にして走り始めました。


最初のテストは3月上旬に行い、MotoEのマシンに慣れること、そしてチームとのコミュニュケーションを重点的にしてテストを進めました。

そして2回目のテストは4月上旬に行われ、そこではMotoEのレギュレーションに合わせたレース、セッションの組み立てを行いきました。

なぜならMotoEはバッテリーのパワーの持続性に課題があるため、通常のバイクより走行距離がどうしても短くなってしまいます。

そのため予選方式も「Eポール」というMotoE独自の方法で行われ、各車1周ずつのタイムアタック式となっているため、4月のテストでは ”コースインしてから1周でタイムを出す練習” も行いました。

テストの結果は納得のいく順位とはなりませんでしたが、それ以上に開幕戦に向けてしっかりと、良いテストができたと思います。


開幕戦の決勝レースは、5月2日、スペイン・ヘレスラウンドとなります。
皆様、応援宜しくお願い致します。


MotoEライダー
大久保 光



アジア人初、日本人としても初の MotoEライダー・大久保光選手の最新情報は、本人のTwitterでご覧けます。
「MotoEのレース開催スケジュール」「大久保光選手の走行結果」の速報などは、下記の情報、MotoGP公式サイト、AJO motor sport公式サイト、エネルジカのサイトを参照下さい。


=大久保光 情報=

■大久保光 Twitter  https://mobile.twitter.com/hikari_no78
■大久保光 公式HP http://www.hikariokubo78.com/


=所属チーム 情報=
AJO motor sport https://ajo.fi/motoe/team-main/


=2021年 Enel MotoE World Cup 開催日程=

決勝レース日グランプリサーキット
5月2日スペインヘレス・サーキット・アンヘル・ニエト
5月16日フランスル・マン・プガッティ・サーキット
6月6日カタルーニャカタロニア・サーキット
6月27日オランダTT・サーキット・アッセン
8月15日オーストリアレッドブル・リンク
9月18日サンマリノミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
9月19日サンマリノミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ


=MotoGP 公式サイト=
https://www.motogp.com/ja


=エネルジカ MotoE マシン/エゴ コルサ 公式サイト=
マシンスペックもコチラに掲載
https://www.energicamotor.com/motoe/

この記事を書いた人
◇Racing Rider ◇2021年 MotoGPの電動バイククラス「MotoE」に AJO motorsport team から日本人初、アジア人としても初の”MotoEライダー”としてフル参戦中!◇趣味:プラモデル製作(特に戦闘機作り)・アニメ・競艇観戦 ◇東京出身
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