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春本番の畑づくりと小松菜、山椒の木の芽の収穫。咲き誇るスミレに癒される日。| 高山農園日誌(第7回)


埼玉県の片隅 の家庭菜園からお届け
Reporter:高山正之/1955年山形県生まれ
2020年7月に46年務めた本田技研工業(二輪車広報マン)を65歳で退社。家庭菜園の高山農園主。時々物書き。
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高山農園日誌 ~おいしいものが食べたい~ (第7回)


畑の拡張、しの竹の地下茎の取り払いに奮闘する!

3月中旬。河津桜が早くも散りかけて本格的な畑仕事が始まり、今年は ”畑の拡張” に取り組みました。

まずは、鍬で50センチほど深く掘り下げます。我が「高山農園」は、元々篠竹に覆われていましたので、地下茎を取り払う作業が欠かせません。

手ごわい地下茎が表れてきます。すべて取り払うことはできませんが、地道な作業が続きます。

2時間程度でこんなに地下茎が取れました。原始的な力仕事が基本です。


気候がいいので、2時間くらいで狙い通りの拡張ができました。

土の色が変わっているのが拡張した部分です。わずか5平方メートル程度ですが、達成感があります。

たい肥を入れて「畝」をつくる!

続いての作業は畝づくり。土が固めなので、今年はモミガラと牛ふんが混ざったたい肥を入れてみました。連作障害にも効果があるといいのですが。

手始めに、たい肥を入れ4本の畝を作りました。モミガラの効果で、土が少しふかふかになりました。この畝には、トマトやナス、キュウリなどを植え付ける予定です。

※連作障害:同じ科の野菜を同じ場所で続けて植えると、生育が悪くなったり、病害虫の被害にあいやすくなったりする障害が起こる。特にトマトやジャガイモなどのナス科、キュウリやスイカなどのウリ科、他にもアブラナ科やマメ化の野菜は連作障害を起こしやすい

柚子の剪定は嫌な作業です。

伸び放題の柚子の枝の剪定も3月の作業です。脚立と高枝はさみで、こみ入った枝などを切っていきます。

危険な棘がありますから、作業中は「イテッ」と何回も叫ぶことになりました。誤ってゴム長靴で踏んづけましたら、棘が長靴を貫通してしまいました。こうなると凶器です。

おいしい柚子を食べるためにも必要な仕事です。

これが剪定した枝です。取扱い要注意です。捨てるときもチクチクと作業着を通してきます。

※昨年、柚子を250個収穫した記事はコチラ

菜の花を収穫して、食する。

3月の農園は黄色い菜の花が綺麗です。


昨年の秋に種まきした小松菜は、綺麗に咲き誇る前に収穫します。

1食分を収穫しました。

菜の花パスタでいただきます。小松菜の花は、ほんのりとした辛さがあります。

山椒は絶品料理でさらに美味しく!

農園には、山椒の木を植えています。まだ小さいのですが、香りも味も良い木の芽をいただきます。山椒の若い葉のことを「木の芽」と呼びます。この季節ならではの宝物ですね。

植えてから2年目になりますが、順調に育ってくれています。小さい樹ですから、数枚をいただくことになります。自宅にある山椒の木からも収穫して結構な量になりました。

毎年、行きつけの日本料理屋さんにおすそ分けします。あることを期待して。


桜鯛と筍のはさみ揚げです。1年で一度のぜいたくです。

定番の筍ごはんです。持ち帰りした分は、翌日も堪能できます。

4月初旬、スミレが咲き誇る風景に癒されます。

農園の端っこは急な斜面になっていて作物ができない環境ですが、毎年スミレが咲き誇り、農作業の合間に見とれてしまいます。

可憐な花ですが、根っこはしっかりしていますから生命力が強いのだと思います。

白加賀の梅の木を取り囲むようにして、スミレと野蕗がのどかな春の景色を演出してくれます。農園の近くの人たちは、毎年楽しみにしていますので、この景色を守ることも大切な農作業になります。


※2021年4月22日 編集部追記
この花は「スミレ」ではなく「ムラサキハナナ」ですよ! とご指摘を頂きました。 ありがとうございます。
編集部でも調べたところ、ご指摘の通りこの植物は「ムラサキハナナ」の様でした。 しかも食べられる様です。
本文中にあるように、農園のご近所の方は「スミレ」と呼び長年愛している背景もあるようですし、今回の記事では修正を行わないことにしました。
農園主の寄稿者には伝えていますので、来年の春のリポートで登場する際には「ムラサキハナナ」と正しい表記で公開させて頂きます。
ご指摘を頂きありがとうございました。



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この記事を書いた人
◇高山農園主・時々物書き ◇ 山形県 現庄内町生まれ ◇ 1994年 埼玉県で高山農園をスタート ◇ 2020年 65歳で本田技研工業(二輪車広報マン)を退社
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