■Reporter:近藤スパ太郎 Profile Page
趣味:電動バイクの試乗(バイク誌に電動バイク試乗記連載中)
■取材協力:XEAM、(株)MIRAI
■Photo by:(株)MIRAI、SPATARO.k
「スパ太郎さんが乗るバイク、無くなっちゃいました…」と、岸本さん。
『えーーーーっ!』
なんでも試乗車として予定していた「SR/F」1台が、お客様の要望で急遽 ”購入予約済み”となり、参加人数に対して「1台足りない…」というのだ。
『そ、そ、そうでずね。ボクはもうさんざん乗っているし、初めての方に電動バイクを体験して貰いましょうよ!』と自分で言いながらも、かなりガックリなボク。
そう。それは遡ること約2ヵ月前の10月25日。
Zero Motorcycles(ゼロモーターサイクルズ 以下 Zero)を主とした電動バイクたち7台がお台場に集まり、ナイトツーリングが開催されたのだ!
イベント名は「Zeroナイトツーリング」。
主催は電動バイクを輸入販売する XEAM(ジーム)で、「Zero EV Riders Club」というXEAMのメルマガ会員限定のイベントだ。
実は、集合場所となった「レンタル819お台場店」では、この日の日中まで、期間限定でZeroのバイク達がレンタル車両として貸し出されていた。もちろん有料レンタルで。
だが「Zeroナイトツーリング」では無料で乗れてしまう点も、メルマガ会員特権なのだ!
「Zero Motorcycles」は、スポーツ走行性能の高い電動バイクを作るアメリカの電動バイクメーカーで、日本では ネイキッドスポーツや、モタードなどが販売されている。
ボクはこれまでに、日本で展開する車両全てに試乗取材してるが、まぁスゴイ。こんな完成度が高い電動バイクなら、そりゃ楽しいよね…が凝縮されているバイクなのである。
例えば、走行音は静かなのに驚愕の加速力! エンジンとは全く別次元の乗り物…という感覚だ。しかも日本メーカーの「ショーワ」のサスペンションを採用している点も、ちょっと親しみを感じる。
※ボクの試乗体験記の一例 (所属事務所のHPよりリンクしています)
https://spanchoos.com/archives/916
このリンクでは、Zero「SR/F」を紹介しています
そして岸本さんは、日本に於ける電動バイクの第一人者で、自社製・電動レーサーマシンで、マン島TTやパイクス(PPIHC)の電動バイククラスに参戦する TEAM MIRAI(運営:株式会社MIRAI)の代表だ。
ボクはかれこれ10年近く TEAM MIRAI の取材を行っていて、且つ TEAM MIRAI の参戦記者発表や参戦報告会などの司会も担当させて頂く、岸本さんとは旧知の仲でもある。
岸本さんはいち早くZero Motorcyclesの性能に目を付け、MIRAIで輸入販売を開始した経緯がある。今回Zeroのバイクを良く知る岸本さんが、ツーリングのサポートやZeroを堪能できるコースの設定を担当した。 ボクもお台場から行きやすい、横浜のお洒落なカフェ情報など提供させて頂いたのである。
ところが…だ!
10月25日は日中から雲が厚く、夕方から雨予報。 夜は完全に雨だ! 参加者たちには「予定よりも早くお台場に集合」と、メールが配信された。
この日試乗できる車両は、XEAMが展開する電動バイク6台がラインナップ。
XEAMが去年から販売を開始している、ネイキッドの「SR/F」。
新たにラインナップされたばかり、SR/Fをベースにフルカウル仕様のツアラーとなった「SR/S」。
この「SR/F」と「SR/S」の2台は、最大出力82kW(110PS)で、最大トルクはナント190Nm。最高速200km/hも出る高スぺックな電動バイクで、とにかく加速性能がハンパない。どちらも軽二輪(250ccクラスと同じクラス)だが、出力の関係から大型自動二輪免許AT限定以上が必要だ。
そして、同じくラインナップしたばかり、デュアルパーパスモデルの「DS」。
こちらもXEAMにラインナップされたばかり、軽くて乗りやすいモタードの「FXS」。
「DS」も「FXS」も最大出力34kW(46PS) 、最大トルク106Nm。この2台も軽二輪登録で、普通自動二輪免許AT以上で乗れる…といったZeroの車両が合計4機種。
そして「SUPER SOCO」ブランドから2台が参加。
最大出力4kW、最大航続距離が140kmも走るスクーターの「CPX」。
最大出力4.5kW、最大トルク170Nmのネオクラシック「TC MAX」。
この2台も軽二輪で、普通自動二輪免許AT以上で乗れます。
これらの6台は、XEAMのサイト で詳細を確認できます。
そして、購入してから5万キロ以上も走っている Zero「SR」のオーナーも参加して、電動バイクは合計7台となったのである。
雨が降る前に、少しでも多くの方に電動バイクを体感してもらおうと、来た人から自由走行時間を急遽設定。気になるバイクで出発し、店のピットに戻るとまたバイクを乗りかえて出発していく…。
幸いにも雨はまだ降ってこない。スマホで天気予報を確認すると、20時半頃まで降らない予報に変っている。
「お台場周辺だけでも、皆で走りましょう~!」とXEAMの主催陣が決断した。首都高を走って横浜のお洒落なカフェへの電動バイク満喫~! はキャンセルとなってしまったが、静かな電動バイクでマスツーリングは、独特な世界観があからね。これを体験して頂こう~と判断したのだ。
乗る電動バイクがないボクは、カッパを着こんで自分のヤマハのセロー(250ccのエンジンバイク)で付いて行くことにした。
急いで集合者写真を撮り、電動バイク7台とセロー1台で、お台場周辺の「プチナイトツーリング」へ出発~!!
シュイィィーーーン! と電動バイク特有の音を発して隊列を組んでスタートするが、電動バイクはとても静かだ。いやいや、7台のバイクが走っているのに、この静けさは逆に違和感がある!
アイドリングがないから信号待ちもとっても静かである。 バイクから発する音は一切無いので、前後のライダーと会話が出来るのも電動バイクならでは…のメリットだ。 ボクのエンジン音が静寂な信号待ちを掻き消している様で、なんだか申し訳ない気がする。
そして一行はお台場のビル群の夜景を見ながら、東京ゲートブリッジを目指して走る!
東京港臨海道路に入ると、走る正面にライトアップされた大きな東京ゲートブリッジが現れる。電動バイクの人達は、ウインカーを出すとシュイィィィーーン!と快適にクルマやトラックを追い抜いて行く。
ボクは皆とは加速性能が圧倒的にちがい、いつの間にかソロツーリング状態に…。若狭海浜公園のパーキング手前の信号待ちで、ようやく皆に追いついた。
休憩ポイントに急遽設定された「若狭海浜公園」では、写真を撮ったり、まったりと電動バイク談義。(ライダーあるあるですよね!)
上手く撮れないな~、とボク。
「iPhoneスゴイなぁ~」。
雨雲レーダーを確認すると、「ヤバイ!もうすぐ降り出しますよ!」。皆ちがうバイクに乗り換えて帰路につくことにした。(ボクはセローですが…)
そしてちょうど「レンタル819お台場店」に到着した所で、雨がぽつぽつと降りだして、ギリギリセーフ!
「電動バイク、すごいですね!」
「ここまで完成度が高いとは思わなかった!」
「加速が V-MAX並みですね!」
「いやいやもっとあるでしょ!」
「エンジンとは全く別物ですね」
「エンジンと比べちゃいけない乗り物だよね~」
などなど、初の電動バイク体験に皆さん興奮気味の様子。
二次会のファミレスでは、岸本さん含めた電動バイクオーナーたち3名が、異口同音に電動バイクならではの燃費、「電ピ」を伸ばすテクニックの話しに。 上手なライダーと、電動初心者では「電ピ」が全く違うそうで、「電ピ」は新しいバイクの楽しみ方の1つのようだ。
そして再来年、MotoGPの電動バイククラス「MotoE」に、再来年はドゥカティが参戦するという話でも花が咲いた。
※当SPANGSSでは、今年MotoEに初参戦した日本人ライダー 大久保光選手のリポートも掲載中です。
MotoE 記事一覧
https://spangss.com/archives/tag/motoe
電動バイクの話しはなかなか尽きず、初開催の「Zeroナイトツーリング」は、バイク試乗もアフターも参加者皆が電動バイクを楽しみ、大成功で終了となりました。
「ナイトツーリング」に限らず、今後も電動バイクを気軽に楽しめる機会を、また作って頂きたいなぁ~!
そして現在。
XEAM博多(e-レンタル819博多)では、「Zero Motorcycles」のバイクレンタルを行っています。
いやいや、それだけじゃない!
2022年2月28日まで、電動バイクが全て「レンタル料20%OFF」で借りられる、キャンペーンを開催中です。
この機会に電動バイクを体験してみては如何でしょうか?
■XEAM レンタルバイクキャンペーン情報 コチラ
■XEAM の電動バイクラインナップページ コチラ
※XEAMのメルマガ「Zero EV Riders Club」の登録もこのページに案内があります!
■岸本さんの会社 株式会社MIRAI コチラ