Photo by:ホンダモーターサイクルジャパン・近藤スパ太郎
Reporter:近藤スパ太郎 Profile Page
所有バイク:ホンダXR BAJA / ヤマハ セロー
今年は規模を縮小して、1日200台、2日間で計400台がエントリー。 カブ主だけじゃなく、見学者も沢山集まりました~。
カブオーナーのことを「カブ主」って言うんですが、カブ主の皆さん、自分のコダワリ仕様で乗っていて、やっぱり「カブ主」って楽しそう。 取材をしていたら、ボクもカブが欲しくなっちゃいました~~!
朝、受付の順番を待つ “カブ主”たちの列。 カブ主はオジサンも多いけど、若い方や女性も多いんです!
こちらも女性カブ主。しかも「CT125・ハンターカブ」。125ccの悪路もガンガン走れちゃう、アップマフラーがカッコいい、オフロード系カブです。
こちらのカブ主は、アウトドア系のアパレルブラントをやっていて、自分のブランドイメージをカブで表現したんだって! アーティスト気質ですね。ブランド→ @grn_outdoor
「あっ、小田ちゃん久しぶり!」 ガールズバンドでベースを弾く ベーシストの 小田満美子さん 。 あれ?色変わってない? と思ったら、茶色にハケ塗りしたんだって!
小田ちゃんの茶色いリトルカブ(奥のバイク)は、シックでお洒落な感じ。元々はお兄さんから譲り受けたカブなんだって!
(手前は、ボクのチベット高山病仲間の小沢さんのカブ)
ナント小田ちゃん。 カブの人気コンテストで4位になって、ホンダのジャケットまで貰っちゃってる! おめでとう。いいなーーー。 えっ、ピンバッチも貰ったの??
こちら、エントリーしたカブ主だけが貰える 2022年カフェカブミーティング の限定記念ピンズ。 かわいいなー、欲しいなーー。
あっ、バッグにしまわれた!
カブ は、1958年(昭和33年/東京タワーが完成した年)に登場したホンダの「スーパーカブ」シリーズの通称名。今や世界に名だたるホンダですが、まだ町工場で世界に知られていない時代に、このカブでアメリカに進出して大ヒット。
ホンダの原点でもある小さなバイク「カブ」は、登場から64年経った今でも、当時の基本コンセプトを保ったまま世界中で大人気。各国のニーズやスタイルに合わせてさまざまなバリエーションが存在するんです。
最新車両の「スーパーカブ110」 30万2500円(消費税込み)
1958年 「スーパカブ C100」
スーパーカブシリーズの初号機です。 ねっ、昭和の「三丁目の夕日」の時代の基本の設計は、現代にも受け継がれています。
今ではカラーラインアップも豊富で、オンロードとオフロードの中間的なクロスオーバースタイルもあるんです。
「クロスカブ110」 36万3000円(消費税込み)
過去にはアニメ映画『天気の子』から誕生したカブも…!
「スーパーカブ50/110」 映画『天気の子』ver.(2020年に受注期間終了)
これは 新海誠監督のアニメ映画「天気の子」の劇中で、夏美が 主人公の森嶋帆高を乗せて街中を駆け巡ったカブを、忠実に再現して限定販売されました。
で、こちらは タイで走る通称 ”タイカブ” 「WAVE 125 i」。
見た目(外装)は日本のカブとは大きく違いますが、基本設計やエンジンなど同じカブのものなんです。
こーんな風に世界各国で愛されるカブは2017年に、「スーパーカブ・シリーズ世界生産累計1億台」という、工業製品として脅威の1億台を突破して、記録は現在も更新中……。
つまり、世界で一番売れているバイク、世界で一番身近なバイクが「カブ」なんですよね。
ステージイベントでは、TVアニメ「スーパーカブ」で、主人公 小熊役を務めた声優の 夜道雪さん、礼子役の七瀬彩夏さん、プロデューサーの伊藤敦さんも登壇しました。
夜道雪さんは元々バイク好きでも知られている声優さんですが、この作品を切っ掛けに、カブ主になったそうです。
七瀬彩夏さんは、これまでバイクには全く縁がなく、興味すらなかったそうですが、バイク好きな礼子を演じ、共演した夜道雪さんの影響もあって、バイクの免許を取得しちゃったそう。
礼子と同じ赤いバイク「CT110(ハンターカブ)」を購入して、ア二メ「ス一パーカブ」の舞台となった山梨県・北杜市まで、初めてロングツーリングをしたそうです。
プロデューサーの伊藤敦さんは、もともとライダーで、カブはおばあちゃんの家にあって、ときどき乗っていた愛着のあるバイクのひとつだそうです。
アニメでは「リアル感」や「カブの音」にも拘って、本物のカブを走らせて音を収録したそうです。
トークショーでは、「スーパーカブシリーズ」の開発責任者代行の、ホンダの瀬川健太郎さんも登壇し、カブの開発秘話も!
新型のカブがディスクブレーキになった理由や、車種によってホイールの軽量化を変えている…などの開発側の工夫や拘りが聞けて、とても面白かったです。
ふるーい ボロボロの「C50」 を旦那さんがフルレストア。ヘッドライトはLEDに変更され、オフロードタイヤを履いてます。 この色、いいなー!
外装のカラーを変更して、レッグシールド(足の風防)の周りが金色にして、クラッシックな感じになった。
ホワイト・ブルー で統一して、さわやかなカブ。
これは「切り株」と「カブ」のコラボレーション?
農業をされている方のカブで、テーマは「収穫祭」だそうです。その奥にはエバンゲリオン仕様のカブも!
リヤBOXには、キャンプ道具やテーブルまで入ってます。 カブでトコトコ旅をする人も多いよね。
SPANGSSに記事を寄せて下さっている 元ホンダ広報マンの高山さんも、今年の夏に、カブで埼玉ー北海道をツーリングした! って言ってました。
高山さんの記事一覧
ホンダの熊本工場で生産される日本製のカブ。地元熊本にちなんで、くまモン仕様のカブもラインナップされているんです。 でもここまでくると、もう、びょうーきですね。 愛を感じます。
こちらはなにやら、こそこそとレストアのポイントを楽しそうに話している、オジサンカブ主たち。 ボクは詳しくないのですが、たぶんこれはカモメハンドル…っていう、けっこう古いタイプのレトロなカブを甦らせた…んだと思います。
開発者の拘りを感じる「ノーマルで乗る!」っていうのが、ボクは好きなんです。でも個性的で世界に1台のカブたちを見ると、こんな乗り方も楽しそうだな! と思いました。
あっ、モリワキの山本さんだ!
写真の「CT125・ハンターカブ」用に作った、ディスクブレーキガード(モンキー125、DAX125にも装着可)と、マフラーを、近くモリワキから販売するんだって!
敢えて鏡面加工してない、2本出しのステンレスマフラー。確かにこれ、カッコいい! 中低速にパワーがある設計になっているそう。
「えっ? 買えって?」。でもまだカブ主じゃないんですよ…。
この日、最年長賞のカブ主さん。 現在78歳で、このカブには21年間、12万8000キロも乗ってるんだって! この大先輩ライダーにも、そんな距離を走れるカブのスゴさにもオドロキ!!
最年少賞の、16歳の女子カブ主。 アニメ「スーパーカブ」を観て、カブに憧れて免許を取ったんだって! お父さんと一緒に走ってきた…って聞いて、娘と走れるお父さんも羨ましいです。
うちの娘はバイクに興味ないみたいです(涙!)
じゃんけん大会の景品も沢山あって、カブ主さんたちは大盛り上がり。 カブのタイヤもGet!!
ねっ! カブ主、なんだか楽しそうですよね。
ほんと、色々なカブがあって、十人十色のカブ主の想いが詰まっている。
最近、友人もカブを入手したと聞いて、ボクもカブが欲しいなー! と思った次第です。
【了】