Report:「えほんわーるど」主宰/斎藤達章
中央大学 商学部経営学科4年生。中央大学公認部会「児童文学研究会イーハトーヴ」代表。2022年4月に YouTubeで絵本動画作品を配信する「えほんわーるど」チャンネル をOPEN。好きな児童文学作品はハリー・ポッター(中世ヨーロッパのあの世界観が大好き!)。
ようやく秋冬らしい気温になってきましたね! そろそろクリスマスの足音も聞こえてきそうです♪
さて今回は、そんなクリスマスに向けてぴったりの作品、YouTube 絵本動画「えほんわーるど」で公開中の外国の童話「賢者の贈り物」を紹介します。
「賢者の贈り物」はアメリカの短編小説家オー・ヘンリー(1862~1910)の代表作です。相手へのクリスマスプレゼントを買うために、自分の大切な物を手放してしまうある夫婦の物語で、クリスマス劇の演目としても人気が高い作品です。
「えほんわーるど」の動画絵本作品として、翻案(※原作の大筋を維持しながら新たに台本を執筆すること)に挑戦した、「中央大学児童文学研究会イーハトーヴ」の ”さちほさん”と、イラストを手がけたイラストレーターの ”米田おこめさん” に、話を伺いました。
そして、こちらが「えほんわーるど」作品に、たびたび制作協力している「中央大学児童文学研究会イーハトーヴ」の会室の入口。
中央大学の多摩キャンパス、多くの部会が密集するサークル棟の中に会室があります。 実は私斎藤が「中央大学児童文学研究会イーハトーヴ」の現会長を務めております。
児童文学好きが集まり、作家志望の学生もいます。映画『君の名は。』や『天気の子』でも知られる、新海誠監督をOBに持つ歴史あるサークルです。
■中央大学児童文学研究会イーハトーヴの紹介記事
「45年の歴史 中央大学公認部会『児童文学研究会イーハトーヴ』と、サークル代表が立ち上げたWeb絵本動画の『えほんわーるど』」⇒ https://spangss.com/archives/3191
そんなイーハトーヴに在席し、今回の作品でも翻案を担当した、フランス文学が好きな ”さちほさん” に質問をました。
Q:オー・ヘンリー原作の「賢者の贈り物」を執筆した理由は?
日常の中の小さな幸せというものを題材にしたかったんです。この物語は日々を生活する人たちの些細な出来事を描いた作品です。だからこそ、執筆のやりがいがあると思いました。
Q:「賢者の贈り物」を通じて、さちほさんが伝えたかったことは?
心温まるストーリーにも捉えることができるのですが、原作をしっかり読むと、あまり感傷的なものではなく淡々と展開していました。人の思いやりが少しドライな形で目に見えてくることをお伝えできたら……と思いながら執筆しました。
Q:完成した動画を見た感想は? お気に入りのシーンは?
イラストがとても可愛かったです。マダムのお店のシーンが好きです。マダムのそっけない態度と、デラの髪が切られる苦いシーンを色濃く演出していて面白かったです。
Q:皆さんに一言
クリスマスの大好きな物語です! 長く愛される名作ですので、良さを残しつつどうまとめるかで悩みました。絵が可愛く、また音楽もそれぞれの場面に合っていて素敵です♪ 是非ご視聴ください!
そして、作品に参加した他のイーハトーヴメンバーからも一言頂きました。
■デラ役:れいさん コメント
春に収録した作品がようやく公開されました。 私が声を担当した動画作品は他にも幾つかありますが、主役を演じるのはこの作品が初めてで、長いセリフを噛まずに言うのが大変でした。声の収録後にイラストが完成し、演じた声とイラストの雰囲気が合わないことから再収録をしたエピソードもあり、思い入れのある作品のひとつとなりました。
■ジム役:吉田剛基さん コメント(’22年3月卒業生)
初めて台本を読んだ時、ジム役は私に務まるだろうかととても心配でしたが、私自身の生活をジムのように彼女と毎日を過ごしたことで、ジムになりきることができました。初めて声優をした作品なので、動画を見返すと未だに恥ずかしいのですが最高の物語になっていますので、是非お楽しみ下さい。
吉田さんは、2021年度の白門祭(※中央大学の文化祭)の企画で人員不足に陥り、急遽私斎藤が、別のサークルに助っ人を依頼し、それを切っ掛けにイーハトーヴメンバーになった……というご縁の方です。
今年の白門祭は、11月3日(木)~6日(日)の4日間、中央大学多摩キャンパスで開催予定です!(多摩キャンパス:多摩モノレールの中央大学・明星大学駅から徒歩0分です)
中央大学児童文学研究会イーハトーヴは「絵本シアターイーハトーヴ」として ”8207教室”にて上映会を実施します!。9~18時にお越しください。
さらにこの上映会では、今回紹介した「賢者の贈り物」の他にも、イーハトーヴメンバーが参加した他の「えほんわーるど」作品も上映予定です! ぜひこの機会に、大きなスクリーンで、絵本動画作品をご覧頂きたいと思っています。
白門祭(文化祭)の情報は下記で更新されます
■中央大学多摩キャンパス 第56回白門祭
11月3日(木祝)~6日(日)開催
公式HP: https://hakumonsai.com/
■中央大学「児童文学研究会イーハトーヴ」
Twitter:@chuo4339
では最後に、今回素敵なイラストを手がけてくださった イラストレーターの ”米田おこめさん” のインタビューで締めたいと思います。
Q:外国の童話「賢者の贈り物」のイラストに込めた思いは?
心の優しい二人の物語だったので、できるだけ優しい雰囲気が伝わるよう制作いたしました。ゆるいイラストが得意なので ”こういうイラストなら難しくなさそう!” ”今まではこういう作品は見てこなかったけど見てみようかな?” と感じていただき、より沢山の方々に見ていただけたら嬉しいなと思います!
Q:動画を鑑賞しての感想は?
はじめて自分のイラストがアニメーション映像になった作品で、率直にとても嬉しく思いました! 今までは静止画ばかりでしたが、今後はアニメーション映像にも挑戦していけたらいいなと感じることができました。
Q:現在、デザインの学校に通われているとのことですが、今後の展望などお聞かせ下さい
最終的には、グラフィックデザイナー兼イラストレーターを目指しています! 独学では受け入れてくださる企業が少なかったため学校に通うことにしました。現在学校では、Illustrator・Photoshop・InDesignの基礎知識と、クリエイティブデザイン(カラーイメージ、フォトイメージ、ラフイメージ)について学んでいます。元々イラストを書く際にデザイン基礎知識の大切さは感じていたので、より良いイラストを書くため日々勉強中です!
米田おこめさん 、お話をお聞かせくださり、ありがとうございました!
米田おこめさん Instagram
■YouTubeチャンネル「えほんわーるど」で公開中、外国の童話「賢者の贈り物」。
ぜひ最後までご鑑賞いただけますと嬉しいです。