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ブックオフでも上映! ほんのり明るいイラストで描かれた アンデルセン原作「マッチ売りの少女」の動画| YouTube 絵本動画「えほんわーるど」作品紹介-8

YouTube 絵本動画「えほんわーるど」作品紹介-8
日本の昔話や外国の童話、創作絵本など、さまざまな絵本動画作品を公開するYouTubeチャンネル「えほんわーるど」。プロのクリエーターやアーティスト、大学生や社会人など多くの制作陣から協力を得て映像作品を意欲的に制作しています。
今回は先日動画公開されたアンデルセン原作の童話「マッチ売りの少女」を紹介します。



Report:「えほんわーるど」主宰/斎藤達章
中央大学 商学部経営学科4年生。中央大学公認部会「児童文学研究会イーハトーヴ」前会長。2022年4月に YouTubeで絵本動画作品を配信する「えほんわーるど」チャンネル をOPEN。好きな児童文学作品はハリー・ポッター(中世ヨーロッパのあの世界観が大好き!)。


アンデルセン原作の「マッチ売りの少女」。翻案は わたくし斎藤が担当しました。 原作では亡きおばあちゃんと一緒に天国へ向かいますが、今回の作品ではおばあちゃんとの想い出の回想シーンや、少女の幻覚におばあちゃんが登場します。 幻覚にはクリスマスシーンも浮かび上がりますが、想像上の儚いものだったりします。

悲しい結末を迎える物語ですが、イラストレーターの AKIさん に、ほんのり明るいテイストで描いて頂きました。本作品が「えほんわーるど」デビュー作となったAKIさんに、話を伺いましした。


――――「マッチ売りの少女」のイラスト制作では、どんな点に拘ったのでしょうか?

AKI:誰もが知っている童話なのでその世界観を崩さず、かつ新しいマッチ売りの少女にしようと思い、図書館で同作品の絵本の挿絵を参考に自分だけのマッチ売りの少女を描きました。特に主人公の女の子は貧しいけど明るい感じの表情にしようと拘って描きました。

――――完成した動画を鑑賞してみていかがでしたか?

AKI:声優さんも音楽も素晴らしく、自分のイラストとも合っていて、ストーリーは分かっている筈なのにあらためて「悲しい話だなぁ…」と感動しました。またフォロワーさんも動画を見てくれて、「素敵でした」とコメントをいただいて嬉しかったです。

――――AKIさんご自身の今後の目標を教えてください。

AKI:お子さま向けショート動画「読み聞かせまショー」をYouTubeで始めました。私がイラストを描いていますが、動画にはセリフがなく、お子さんと一緒に映像を見ながら言葉を作っていく…というスタイルです。えほんわーるどの作品と同様に、赤ちゃんや子供たちに見てほしいという思いで描いているのでこちらもぜひご覧ください。そしていつかは幼児向け雑誌のイラスト依頼が来ることを願っています。

※AKIさん ご自身のブログ でも えほんわーるど・赤ずきんちゃん作品を紹介いただきました。ぜひこちらも覗いてみてください!



また、制作側のわたくしとしては、しとしと降り続ける雪のアニメーション作りに拘りました!

アメリカ合衆国建国の父「ベンジャミン・フランクリン」作品で培ったわたくし斎藤の動画編集技術(雨のシーンで画面の上から雨を降らせたり、稲妻が光るアニメーション風の演出) を、 この雪が降るシーンで取り入れました。注目してご覧頂けると苦労してつくった甲斐があります。



そして各声優の皆さんからもコメントをいただきました♪

■ナレーション:穂積知佳さん/声優
アンデルセンらしい淋しさのあるストーリーです。原作では、少女はおばあちゃんと2人で苦しみのない天国へ行きますが、えほんわーるど版ではその場面がなく「天国でおばあちゃんに会えたのでしょうか」という投げかけで締めくくられていて、ともすれば「救いがない」話になってしまう…。 小さな子供たちを想定した読み聞かせですし、ナレーションに書き手・読み手の意思が強く出過ぎるのもよくありません。これらの要素を加味して、最後の「おしまい」をどう表現し、対応する「入りの表現」をどうするかには気を遣って取り組みました。またAKIさんの可愛いイラストで全体に軽やかな印象に仕上がった事も良かったと思います。

穂積さんもご自身のブログで「マッチ売りの少女」をご紹介いただきました!

■マッチ売りの少女役:れい/中央大学児童文学研究会イーハトーヴ
「誰かマッチはいりませんか~?誰か~」の少女のセリフが、ナレーションを挟んで2回登場します。同じセリフでも違いを表現するのが難しかったのですが、貧しい少女の切ない思いが伝わるように頑張りました!



■マッチ売りの少女のお父さん役:近藤スパ太郎さん/タレント&俳優・SPANGSS運営スタッフ
「えっ?そんな酷い口調?」と演出斎藤さんからの要望。その父親の言いつけを守ったがために、悲しい結末を迎えてしまう少女。 日常からこんな風だったと思うと、ホント酷い親です……。

■マッチ売りの少女のおばあちゃん役:七海映子さん/女優・声優
このたび、えほんわーるど作品に初めて参加させて頂きました。時代を超えて人々の心に受け継がれる文学作品を、こうして音声でお伝えできることに喜びと誇りを感じています。

■町の人々1役:友住吉良さん/声優
今なら、マッチくらい買ってあげてー!とか、教会の中に入れてあげてー!とか色々と言いたくなりますが……童話にツッコミは野暮ですね。子供の頃に読んだであろう有名な作品、この機会にもう一度聴いてみませんか?

■町の人々2役:江藤黎さん/中央大学児童文学研究会イーハトーヴ
今回は町の人々役 として、マッチ売りの少女を助けられなかった後悔を精一杯声で表現しました。悲劇的な結末を迎える作品ですが、ぜひご鑑賞いただけると嬉しいです!


声優の皆さん、ありがとうございます。


そして「マッチ売りの少女」は、YouTubeの枠を飛び出して、複数の上映会イベントにも参加しています。

① 2023年1月15日(日)ブックオフ多摩永山店 上映会

ご来場頂いた沢山の親子連れのお客様に鑑賞いただきました!


②渋谷区 乗泉寺「ゆめとぴあマルシェ」上映会
「ゆめとぴあマルシェ」は、毎月第4日曜日に渋谷区の乗泉寺で開催されている子ども向けのフリーマーケットイベントで、「えほんわーるど」も毎月上映会を行っています。

昨年の12月25日(日)には「マッチ売りの少女」を上映し、たくさんの子供たちが鑑賞しました。

もちろん、今月も開催予定です。これまで「えほんわーるど」YouTubeで公開してきた作品をランダムに上映予定です。
ゆめとぴあマルシェ (毎月 最終日曜日開催)
・次回開催日時:3月26日(日) 14~17時
・場所:乗泉寺講堂(渋谷駅から徒歩10分)
(東京都渋谷区鶯谷町10-15)乗泉寺公式HP
・主催者Twitter:https://twitter.com/YuukoSn



それでは、アンデルセン原作の悲しい物語り・外国の童話「マッチ売りの少女」。
ぜひご覧ください!
YouTubeチャンネル「えほんわーるど」で公開中
「マッチ売りの少女」




■下記リンクで、他にもYouTube 絵本動画「えほんわーるど」の作品紹介や、制作のエピソードを紹介しています。
↓↓
https://spangss.com/archives/tag/ehonworld

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