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Reporter:近藤スパ太郎 Profile Page
東京都在住。都内移動はもっぱらオートバイ。高尾山のお誘いを切っ掛けにウオーキングを始め、2ヵ月で2キロのダイエットに成功。
■高尾山登山日:2022年11月16日(水) 快晴
気温:AM8:00 11℃ 最高気温:17℃
■コース概要
往路:高尾山口駅-清滝駅(清滝分岐)-1号路-薬王院-高尾山山頂(標高)-もみじ台
復路:もみじ台-高尾山山頂-稲荷山コースで下山-清滝駅(清滝分岐)
■所要トータル時間:5時間35分(寺社見学、食事、休憩時間を含む)
清滝駅分岐スタート 8:45 → 清滝駅ゴール 14:20
■トータル歩数:約15000歩
■紅葉の見頃時期:10月下旬~12月上旬(例年)
■高尾山もみじ祭り:2022年10月29日(土)~12月4日(日)
公式HP
今年の8月末に、実に30数年ぶりに繋がった高校時代の同級生の杏ちゃん。彼女は軽登山にハマっているらしく「秋に高尾山に行こうよ!」とお誘いを受けた。
8月当時のボクは全くの運動不足で、医者からも「体重が減れば血圧や血糖値も下がりますよ」と言われる始末。 この高尾山行きを目指して、ウオーキング習慣をスタート。最初は都内を3000歩も歩けば腰が痛くなるお粗末ぶり。
でも1ヵ月程続けると、5000歩くらいは一気に歩ける様になり、2ヵ月を過ぎると途中でストレッチを入れながら、10000歩を一気に歩けるようになった。更に健康を意識するようになったからなのか、体重も2キロほど減った…と良いことばかり。
でも都内は基本は平坦路。いくら低山とは言え、いきなり山を登って降りてこれるのかな…と、少々心配なボクに「大丈夫、最悪ケーブルカーで降りれば平気だから!」。 そっか、高尾山はその手があるのか…!
ところが、実際には「たった7000歩」で山頂へ到着! ちょっと物足りない…がちょうど良かった、ご利益も沢山頂いた「紅葉満喫ハイキング記」です~!
AM8時過ぎ。京王線の高尾山口駅のホーム。もみじマークが紅葉気分を盛り上げる!
女優の清原果耶さんを起用した京王線のポスターの「秋の高尾山は、絵画だ。」を、これから満喫します!
京王線「高尾山口駅」の駅舎は、建築家・隈研吾氏のデザイン。東京都指定の天然記念物「高尾山のスギ並木」に因んで杉材を使用している。 重度のスギ花粉症で毎年苦しんでいるボクは、スギ材をドシドシ有効活用して欲しい派。しかもあろうことか、現在”杉並区”在住です。
改札を出て直ぐ左にある、高尾山口観光案内所で、地図を入手(公社・八王子観光コンベンション協会発行)。
1号路(赤のコース):舗装されたゆるやかな山道。売店やトイレも沢山あって、ケーブルカーやリフトで途中まで上がる事も可能。唯一、薬王院を通過する賑やかなルート。スニーカーでも可。
6号路(紫のコース):沢沿いの本格的な登山道。スニーカーでも登れなくはないが、上の方で水が溜まっている濡れ場を歩くらしい。 途中で稲荷山コースへ迂回すれば濡れないらしい。トイレや売店は頂上までない。
稲荷山コース(茶色のコース):整備された登山道。トイレや売店は頂上までない。
と、登坂の主要ルートはこの3つで、1号路から分岐する2、3、4号路と、頂上付近をぐるっと回る5号路があること。 またこの日は、6号路が14時まで登りの一方通行を実施していると、観光案内所の方に説明を頂きました。
8:30過ぎ、駅を出発! スタート時の万歩計は「2062歩」。
駅周辺や参道の商店街も、周辺一帯が紅葉していて綺麗!
高尾山口駅から5分弱の「清滝の分岐」。 左側の三角屋根がケーブルカー・リフトの清滝駅。その左奥に、6号路、稲荷山コースの登山道がある。右の道は1号路。
清滝分岐の左側にも、コースと所要時間のカンバン有り。
【清滝分岐スタート:8:45】
今年の夏も高尾山に登っている同級生の杏ちゃんと、山友達のあいちゃん。 途中で ”ゴマ団子”を食べるという意見が一致して、 山頂まで約3.8キロ、通常なら約90分で到着の「1号路コース」で決定!
1号路は、時々クルマも舗装路で、メリハリが無い坂がキツイ。 とは言え、何しろ 杏ちゃんとは30数年ぶり(いや、38年ぶりか?)の再会とあって、話が尽きない。高校卒業してからのお互いの話しや、同級生同士で誰と誰が結婚した…とか。 あいちゃんは、マラソン大会に出場しているものの、実は1000m以上の山は登った事がないらしく、来年は富士山登山を検討中らしい。
途中で休憩を2回し、そんな世間話しをしながら歩いていたら、あっという間にケーブルカーの終点駅(高尾山駅)に到着しました。
【9:30 展望台到着】清滝スタートから45分(2回休憩を含む)
登山道の右に高尾山駅。左は展望台になっていて、新宿や池袋の高層ビルに、スカイツリー、東京湾の向こうには房総半島の山々も見えた。 地平線の白く光っているのが海。 とても良い眺望で、10分ぐらい景色を眺めていたかな?
展望台から5分弱で、天然記念物の「たこ杉」を通過。
【9:45】
「たこ杉」から2~3分で、薬王院の「浄心門」を通過。ここで2~4号路の分岐があるが、そのまま1号路を進む。
「浄心門」をくぐって直ぐ左の「神変堂」。 二人は健脚を祈願? ボクは前日のMRIで判明したヘルニアの、腰痛平癒を祈願。まるで導かれてやって来たかのような、メチャクチャすごいタイミング!
少し進むと急な階段の「男坂」と、ゆるやかな登り坂の「女坂」の分岐があり、あいちゃんの一言で、左の「男坂」へ進む。
【9:50】
煩悩の数と同じ ”108” 段の急な階段。今日ココまでのルートで一番ハードな登り。
途中の右側にこんな門があり、あいちゃんが「苦難を払ってくれるのかな? なんだろう…」と進んでいく。
左上の方まで階段が続き、ボクらもあいちゃんを追いかける。 高尾山リピーターの2人もこの「苦抜け門ルート」は初めてらしい。階段を登り続けると、仏舎利塔の真裏に出た。
「あいちゃんどこ行った?」。 仏舎利塔をグルリと1周して来たあいちゃんが、「やだー、もう。私の事を言ってるみたい!」と、大笑いして戻ってきた! 「面白いから行ってみて!」と、ボクらもグルリと回る。
門には仏教の戒めが書いてあり、「ものを盗まない」「むやみに生き物を傷つけない」。
「うそをつかない」「男女の道を乱さない」とこちらの門。
他にも「乱暴な言葉を使わない」「無意味なおしゃべりをしない」「欲深いことをしない」「筋の通らないことをしない」「間違った考え方をしない」「耐え忍んで怒らない」もあった。
仏教の戒めに、なるほどな!…と思ったボクですが、あいちゃんはいったいどの教えに、自分にドンピシャ! と、笑ってしまったのだろうね?
仏舎利塔の周囲も紅葉と青い空のコントラストが綺麗。見上げてばかりで首が痛いボク…。
【9:58】
10時にさっきの仏舎利塔でお経を上げる…という、僧侶の列に遭遇。
【10:00】
「あっ! ゴマ団子 ここだ!」 と、杏ちゃん。ボクたちは「食欲の煩悩」は全く消えていなかった様である。
黒ゴマ団子 醤油タレ、400円
うんまい。ホントに旨い時って変顔になります。団子の餅自体が少し甘く、醤油のしょっぱさがマッチしていました。
【10:17】【5000歩】
食べてから少し進むと、山門に到着!
清滝分岐スタートからここまで、休憩や参拝をしながら 1時間半。スタート時に2000歩だったので、歩数は5000歩。
山門の周辺も、まるで「絵画」の様に色付いていて、ここを通過するほぼ全員が写真撮影していました。
山門が「絵画の額」の様で、山門を抜けた向こう側も、赤や黄色に色づいた木々が広がっていました…。
ここも皆で参拝。こんなに何度もお願いしても、さっきの「欲深いことをしない」には該当しないのかなぁ…? 「そこが仏教のいいところなんだよ!」と、自分勝手に悟る。
ボクは更に御朱印(向かって左:300円)を頂きました。 因みに右は長野の善光寺。
杏ちゃんとあいちゃんは、高尾山の登山1回毎に、スタンプ1個(1回/100円)を頂く薬王院オリジナルの「健康登山手帳」にスタンプを貰っていました。なんでもスタンプ21個で成満木札と記念品が授与されて、境内に名前も掲示されるのだとか…。 そんなに高尾山に来るつもりなのか! この二人すごいな!
そして更に階段を登って山門をくぐり、御本社と、奥之院へ。
高尾山は天狗が有名で、境内の至る所に天狗がいます。
そして一番奥の浅間社へ……。
真っ青な空へ向かう、天空への階段の様でした。
浅間社社殿から、15分~20分歩くと、「えっ、もう頂上なの?」と、標高599mの山頂へ到着!
山頂到着!【11:08】【7000歩】
マイナス2000歩をするので、高尾山口駅からここまで「7000歩」。 いつも都内を歩いている歩数よりも少なく、友達と楽しい会話をしながらという事もあり、あっと言う間の到着で、疲れも全く無く山頂に到着しました。
また、高尾山の山頂は ”頂点” になっている訳ではなく、平坦で広~い。リピーターの二人は「今日は富士山 見えるかな~!」と、一目散に真正面の見晴らし台へ向かっていました。
ここ平坦ですが、山頂の一番奥側です。「関東の富士見百景」の一つで、でも残念ながら富士山にはちょうど白い雲が……。
杏ちゃんに教えて貰った「AR山ナビ」というアプリ画面のスクショ。
スゴイね、これ。
暫くの間、富士山が見える事を見守っていたのですが、雲がドンドン厚くなって、富士山はまったく見えなくなってしまいました…。
【11:20】山頂での記念撮影
そして記念写真を撮って、今後の作戦を練るコトに。まだ11時台だし、この先の「もみじ台」まで紅葉を期待して行ってみることに。
今いるこの場所が頂上なので、「もみじ台」へは登山道の階段を降りて行く…。「この階段、後でまた登るんでしょ?」と、杏ちゃんの冷静な一言…。
「ですよ!」
山頂の人混みとは違って、奥高尾エリアは人がグン!と少ない。 10分程で「もみじ台」に到着したものの、肝心のもじみはもう枯れていて、紅葉は美しくない…。 見晴らし台のベンチはランチを食べる人で埋まっていたため、茶屋で「なめこ汁」を頂くことにしました。
この茶屋で【歩数7839歩】。
なめこ汁 450円
店から眺める景色も絶景で、雲が切れたら富士山が見えるだろう…という、ちょっとまったり出来る席を確保。
なめこ汁の写真を撮っていたら、もみじがひらひらと落ちてきました。 新鮮なみつばが沢山入っていて、香りが立っていてとても美味しい!
他にもこんなメニューがあって、ここの店穴場的で、けっこう良いかも?
あいちゃんは、缶ビールも注文してました。
さてと。お腹も満たされて元気が出て来た所で帰路へ! 山頂に戻ると、お昼時という事もあって、ものスゴイ人人人!
【12:40】再び山頂付近
おまけに富士山はスッカリぶ厚い雲の中で、暫くは無理っぽい。 雲待ち…も諦めて、混雑が予想される1号路での下山もやめて、「稲荷山コース」で一気に下山する事に!
稲荷山コース 下山道入口。 高尾山口駅まで3.5キロ、約90分。
実は3人とも、膝に不安を抱えていて、杏ちゃんは毎回下りで膝が痛くなるそう。あいちゃんも膝の前十字靭帯断裂歴が。 ボクも右膝の後十字靭帯と内側側副靭帯の断裂歴があり、みんな下りは体重が支え難く、全員が”下山道がニガテ”である事が判明。
杏ちゃんとボクは、持参した膝のサポーターを付けてから下山開始。
杏ちゃんが夏に1人で稲荷山コースを登っていて「最後の階段がキツイ」と言っていたのだけど、ホント、木の階段が延々と延々と…続く。 こういうのって、登りよりも下りの方が、膝に負担が掛るんですよね。。。
この先にも、まだまだ階段が続く。。。
急な下り階段が終わると、しばらく気持ちよい木漏れ日の中を歩く。
そしたら今度は、根っ子がスゴイ! 雨上がりだったら滑るね、こりゃ…。
急な下りの ”根っ子天国”と ”階段天国” はまだまだ続き、ボクの私感では、不規則な根っ子天国の方が、まだ歩きやすいかな……。
でもまぁ、こんな場所はとても快適で、鳥の声や日の光が気持ちよく、薬王院から ほら貝の「ボーー―、ボォォーー!」の音色も聞こえて来ました。。。
そして、ケーブルカーの清滝駅が見える最後の階段を降りて、、、
あいちゃん、ゴール!
杏ちゃんもゴール!!
【14:20】清滝駅前にゴールしました。
2000歩を引くので、【トータル歩数:14600歩】。
往復で約15000歩とは、ボクの当初の想像とは違ってとても少なく、物足りない感じでしたが、でもまぁ楽しくおしゃべりをしながら、このくらいが丁度良いのかも?
しかも日没が16:30頃なので、14時半とは言っても街中とは全くちがい、急激に冷え込んできていました……。
10月1日にOPENしたばかりの、アウトドアショップ・サロモンが入る、TMH. (TAKAO MOUNTAIN HOUSE)のカフェで一服。
アメリカンコーヒー 600円。
■装備について
山ガールの2人は、軽登山靴。ボクはアシックスのローカットのウオーキングシューズ。 1号路では全く問題有りませんが、稲荷山コースは軽登山靴の方が足首もサポート出来て、より安定性と安心感があると思います。
日中は気温17℃。ひなたは暖かく、朝と日中でも日蔭に入るととても寒く、フリースにアウターシェル、杏ちゃんはダウンのベストを着ていました。 最後のカフェが一番寒かった…かも。
以上、スパ太郎の「高尾山、初心者でも快適紅葉満喫ハイキング」リポートでした。 これを切っ掛けに、ウオーキングやハイキングにハマってしまいそうです。
因みに今回のメンバーは、とってもゆる歩きで、後ろから来る人に抜かれてばかり。初心者のボクにはちょうど良いペースで、このメンバーなら、もっと写真撮影しながら歩くのも楽しそうです~!
【了】