SPANGSS編集部
Hondaは、ビジネス用電動三輪スクーターの市販予定車として「GYRO e: ジャイロ イー)」(来春発売予定)と、屋根付きの「GYRO CANOPY e: (ジャイロ キヤノピー イー)」(来夏発売予定)を発表した。
ホンダの「ジャイロ」シリーズは、配達に便利な大型・低床のリアデッキを採用した三輪スクーターで、街で見かける機会も多いバイクだが、この「ジャイロ」シリーズに、電動バイクが加わる事になる!
「GYRO e:」は、2019年の「第46回東京モーターショー2019」で、プロトタイプとして発表され、販売を期待されていた1台で、いよいよ”来春”に市販される予定だ。
「GYRO CANOPY e:」は、1990年の発売から30周年を迎えた今も、積載性に優れ宅配などのビジネス用途で活躍している、屋根つきの原付三輪スクーター「ジャイロキャノピー」のコンセプトを継承した電動三輪スクーターで、こちらは”来夏”の市販予定。
この2台のスペックや、価格などはまだ未公表だが、すでに2020年4月より法人向けにリース販売している、ビジネス用電動二輪車「BENLY e: (ベンリィ イー)」シリーズと同じく、交換式のバッテリー「Honda Mobile Power Pack(ホンダ モバイル パワー パック)」を搭載している。
「BENLY e:」シリーズの価格は、73万7,000円~だが、国や自治体のEV助成金が活用できる。
既に「BENLY e:」は、日本郵便が”配達業務時の持続的な地球環境貢献”を行うため、2020年1月より集配車として採用しており、2020年度中に「2200台」が導入予定だ。
この「Honda e: ビジネスバイク」シリーズは、共通の交換式のバッテリー「Honda Mobile Power Pack」を使用しているため、例えば同じ事業所内で、車種をまたいだバッテリーの共有ができる。
充電器が置かれた事業所や充電スポットで、充電済みのモバイルパワーパックに直ぐに交換する事ができるので、充電時間を待つことなく走行が可能だ。
「GYRO e:」と「GYRO CANOPY e:」の登場によって、デリバリー業界でも「脱炭素」が普及する1歩になりそうだ。
なお、現在人気のエンジンの「ジャイロX」と「ジャイロ キャノピー」は、「GYRO e:」と「GYRO CANOPY e:」の登場以降も継続して販売されるとの事だ。
■「GYRO e:」「GYRO CANOPY e:」 NEWSリリース
■Honda HP