■高橋国光 追悼展示
■展示期間:2022年3月19日(土)~4月3日(日)
■場所:Hondaウエルカムプラザ青山 東京都港区南青山2-1-1 Honda青山ビル1階
■開館時間:10:00~18:00 ※3月24日(木)は13:00~18:00
※入場無料
Reporter:高山正之/1955年山形県生まれ 時々物書き。家庭菜園「高山農園」園主。
2020年7月に46年務めた本田技研工業(二輪車広報マン)を65歳で退社。
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3月16日(水)、高橋国光氏が逝去されました。
この悲報は畑仕事の最中に友人から送られたメールで知りました。
過酷なモータースポーツの世界に身を置きながら、我々にはいつも温和な表情で接してくださいました。
ご冥福をお祈りいたします。
私が初めて仕事で接したのは、1997年10月にHondaウエルカムプラザ青山で開催した「バイクフォーラム」でした。
高橋氏をゲストに「ホンダの夜明けに俺がいた」というテーマで、世界GPへの挑戦をメインに語っていただきました。高橋氏57歳のときですが、現役のレーシングドライバーとして活躍していましたので、そのことも驚きでした。
私は前日の準備まで携わりましたが、イベント当日は休日出勤が禁止されたため、立ち会うことができませんでした。(組合問題になるので、一般人として遊びに来るのも禁止されていたのです。残念)
その後、何回か取材対応をさせていただきましたが、呼び方には悩みました。
「高橋さん」ではよそよそしく、「国光さん」ではなれなれしい。みんなが使っている「国さん」では恐れ多い。どうしたものか思案していると、「みんなが ”国さん” って呼んでいるから、それでいいですよ」とご本人が助け舟を出してくれました。
そのように若輩者にも気を使ってくれる気遣いの人でした。
前置きが長くなりましたが、高橋国光氏の追悼展示が「3月19日(土)~4月3日まで Hondaウエルカムプラザ青山」で行われています。3月19日の模様をお伝えいたします。
正面入り口の追悼展示案内とアプローチ。
氏ゆかりのレーシングマシン3台が来場者を迎えてくれます。献花台にはファンからの花束が添えられていました。
1961年の世界選手権ロードレース 西ドイツGPで、日本人として初のGP優勝を達成した250ccのRC162と写真パネル。
このマシンは、氏のライディングにより、さまざまなイベントでホンダサウンドを響かせてくれました。本田技研工業社長の三部さんの追悼文が寄せられています。
1995年 ル・マン24時間耐久レースでクラス優勝を飾った「NSX GT2」。
ドライバー:高橋国光、土屋圭市、飯田章
55歳で過酷な耐久レースを制するという偉業でした。「国さん、ありがとう。」のパネルが氏の人柄を偲ばせます。
2018年 SUPER GTシリーズ GT500クラスチャンピオン「NSX-GT」。
TEAM KUNIMITSUの総監督として指揮されました。
ドライバー:山本尚貴、ジェンソン・バトン
高橋国光氏の主な軌跡を紹介。
詳しく紹介するには10枚くらいになりますから、作成側も苦労して1枚に集約したと思います。
閉館後も ウィンドゥ越しに追悼の言葉と展示の様子を見ることができます。
また、Hondaウエルカムプラザ青山では、3月31日(木)まで、「ASIMO 開発の歩み特別展示」を開催しています。
1986年のE0から歴代のロボット7体が一堂に見られます。 そして、永く愛されてきたASIMOショーも3月31日で終了します。
同じ空間に、高橋国光氏の功績とASIMOの歴史が集約されています。多くの人たちに、夢と希望、そして笑顔を与えてくれた高橋国光氏とASIMOに感謝の念が堪えません。
期間中に見ることができなかった方は、Hondaコレクションホールでその一端に触れることができると思います。
「ASIMO 開発の歩み」特別展示の様子。これほど間近に見られる機会は希少です。
■高橋国光 追悼展示
■展示期間:2022年3月19日(土)~4月3日(日)
■場所:Hondaウエルカムプラザ青山 東京都港区南青山2-1-1 Honda青山ビル1階
■開館時間:10:00~18:00 ※3月24日(木)は13:00~18:00
※入場無料
※来場の際は、新型コロナウイルス感染防止のため、入館時の検温とマスク着用にご協力ください