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2022年3月開催|第49回東京モーターサイクルショーで二輪文化を発信するブースを巡った!


Reporter:高山正之/1955年山形県生まれ 時々物書き。
2020年7月に46年務めた本田技研工業(二輪車広報マン)を65歳で退社。
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ホンダの二輪車広報マンだった私が、初めて東京モーターサイクルショーに関わったのは、1979年ころだったと思います。当時は後楽園ホールを会場に、一般ユーザーの自慢のバイクを展示するのがメインでした。

イベントの盛り上げとして、ホンダ・モーターレクリエーション推進本部が行ったのは、トライアルバイクのデモンストレーションでした。屋外にドラム缶を並べて、セニアライダーの先輩はTL50で、私はTL125でドラム缶を乗り越える妙技を披露しました。

先輩のライディングはまさに妙技。ノービスライダーの私は必死でもがいている妙な走りでした。



さて、今年の 3月25日(金)~27(日)に開催された、「第49回 東京モーターサイクルショー」の紹介に移ります。

今回のリポートでは、華やかなメーカーブースではなく、二輪業界の文化を担っているブースや、出版社ブースを紹介させていただきたいと思います。

出版物は、年々webや各種SNSの影響で少し元気がないのですが、50年、100年先でも読み返すことができますから、デジタルの世界の中でもこの貴重な文化を永く継続させていくことが二輪文化の醸成につながると思います。



■日本ライダーズフォーラム

最初に寄ったのは、風間深志氏が主宰する「日本ライダーズフォーラム」です。 SSTRなど魅力的なイベントを発信していました。今年も元気な風間さんにお会いできて、私も元気をもらいました。



■ウィックビジュアルビューロウ

ウィックビジュアルビューロウ は、モータースポーツの映像で有名ですが、フレディ・スペンサーの書籍を先行発売していました。たぶん私が会場で購入した第一号だと思います。

フレディ・スペンサーの自叙伝「フィール マイ・ストーリー」は、クラウドファンディングを活用した本です。


そして、このブースには「グロム-ダカール」がお客様をお迎えしていました。

新型グロム用の外装キットを装着するだけで、パリ-ダカールラリーの雰囲気が楽しめます。なんとも可愛らしいスタイリングです。 Be’s GARAGE(ビーズガレージ)が製造・販売元です


■八重洲出版  

八重洲出版 は、「モーターサイクリスト」や、各種MOOKを発行する老舗の出版社として有名ですね。中央に展示する CKデザインの「仔猿 先行試作車」は世界初公開と思われます。

ホンダの新型車「DAX」の発表に合わせ、初代DAXのホンダニュースや取扱い説明資料を、ブース内で見ることができました。 さすが老舗出版社。



■モーターマガジン社

モーターマガジン社 のブースには、ホンダ「グロム」のレース仕様車が迫力がありました。 「RIDE」など豊富な出版物も用意していました。土日は、様々なイベントで盛り上げてくれるようです。



■内外出版社

内外出版社 は、「ヤングマシン」や「モトツーリング」の専門誌が広く知られています。手前のハンターカブは、「モトメカニック」誌のスタッフの愛車とのことでした。



■クレタ  

クレタ は、「タンデムスタイル」「レディスバイク」の専門誌が有名です。まだ準備中で、これから飾り付けなどを行うところでした。

クレタ がプロデュースしている東京モーターサイクルショーでの「レディスサポート スクエア」は、もう10年は続いていると思います。以前 ”またがりようバイク” の企画で協力させていただきました。女性ライダーの味方になってくれる嬉しいブースです。



■BS11「MOTORISE」

BS11 のテレビ番組「MOTORISE」の実況ブース。
中野真矢さんと下川原リサさんが進行役で、出展各社の広報担当などが自慢のブースを紹介していました。右は、トップバッターで出演したホンダモーターサイクルジャパンの森口さん。かつての同僚です。

実況放送は、メインステージのモニターに映し出される仕組みでした。




■GPX JAPAN

こちらは番外編。タイのストリート・スポーティーバイクメーカーの「GPX JAPAN」のブース。

カラフルな「POPZ110」が展示されていました。長年スーパーカブのPRを担当してきましたので、興味深く観察しました。まさにホンダの「スーパーカブ110」のライバルです。 タイのメーカーなので、品質も高いレベルと思われます。

新型の「スーパーカブ110」も、キャストホイールにフロントディスクブレーキが採用されましたので、装備面でも真っ向勝負です。今後日本でどのような評価を得られるのかを注視していきたいと思います。



来年の東京モーターサイクルショーは、開催50回目を迎えます。

出展社も来場者も楽しめる趣向が凝らされるのを楽しみに待ちたいと思います。そのためにも、安全運転を心がけて楽しいバイクライフを送りましょう。


【了】

この記事を書いた人
◇高山農園主・時々物書き ◇ 山形県 現庄内町生まれ ◇ 1994年 埼玉県で高山農園をスタート ◇ 2020年 65歳で本田技研工業(二輪車広報マン)を退社
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