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映画「竜とそばかすの姫」。細田守監督が主役に大抜擢したシンガー中村佳穂の才能を開花! 圧巻の歌唱力と演技力に注目!

©2021 スタジオ地図

Reporter:近藤スパ太郎
映画「スーパーの女」に出演した際に、故・伊丹十三監督に命名いただく。
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またスゴイ映画を観ました!

トップクリエーターの才能が結集すると、こんなにスゴイ世界が生まれるんだ……と感動しました。


これまでに類をみない映像美! 特に仮想世界「U」の世界観やデザインが、繊細で色鮮やか!

可愛くて美しい、仮想世界「U」の歌姫・ベル。


外見だけでなく、ベルの透明感ある歌声と、心に刺すような歌声。

歌姫・ベルの歌声は、誰なの? こんな歌手がいたの?
この作品は「歌」が占める要素もおおく、楽曲や歌のクオリティにも圧倒されてしまう。

テーマソングの「U」をはじめ、美しくて心地が良く、何度も聞きたくなる歌や曲がたくさん!!


先ずは ベルの歌声を聴いて欲しいです。
「♪ ララライ ララライ 誰も知らない 名も無今を駆けてゆくよ~」が、映画のメインテーマソング「U」です。

『竜とそばかすの姫』予告編2 1:30



こちらの歌声もぜひ聴いて欲しい!
もう1つの予告編1 1:07


ねっ! ベルにピッタリの歌声と歌唱力。予告編だと少ししか聴けないのが残念ですが。。。


■ ~ ~ ストーリー ~ ~
自然豊かな高知県の田舎に住む、17歳の女子高生 すず。 幼い頃に母を事故で亡くし、父と2人暮らし。
母と歌うことが大好きだった すずは、母を亡くしたショックから、大好きな歌が歌えなくなってしまい、人とコミュニケーションをとる事がニガテ。いつの日か陰キャ(陰気な性格)になっていた。

ある日、唯一の親友「ヒロちゃん」が、世界から50億人が参加するインターネット上の仮想世界「U」に、すずを誘う。 仮想世界では、現実の自分とは全くちがう、自分の分身(アバター)である ベル(Belle)を通して、すずは「U」の世界で歌姫となる。

数億人が集まるベルのコンサートの日に、突如轟音と共に現れた「竜」という謎の存在(竜も誰かのアバター)。コンサートは竜によってメチャクチャになってしまい、「U」の秩序を脅かす竜を数億の人達がネットの書きこみによって「U」から追い出そうとするが、ベルは竜が抱える大きな傷の秘密を知りたいと、竜に近づいて行く。

日が経つにつれ、「U」と「現実世界」の両方で誹謗中傷が横行し、皆が竜が誰なのかを暴いて2つの世界から排除しようという動きが加速する。だがベルは竜を救いたいと、竜を現実世界で探し出すことに……。
~ ~ ~ ~ ~ ~~ ~ ~ ~ ~ ~

現実世界のすず と、仮想世界での自分のアバター・ベル。 

親友のヒロちゃんは、仮想世界の「ベル」のプロデューサー。すずがベルであることはヒロちゃんしか知らない。ヒロちゃんの後ろのモニターには「U」の世界が映っている。



原作・脚本、もちろん監督も、『時をかける少女』(2006)、『サマーウォーズ』(2009)、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)、『バケモノの子』(2015)、『未来のミライ』(2018)の作品を世に送りだし、過去の作品すべてが日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞している 細田守 監督の作品。

でもこうしてリストアップしてみると、3年に1回のペースで作品を発表しているんですね!


そして今回の作品で登場する、仮想世界「U」の世界観は、『サマーウォーズ』で描いたインターネットの世界を継承しているそうです。

仮想世界に住むアバター達。「U」には50億人がいるというから、その描写もスゴイ!



その50億人が集う、超巨大なインターネット世界「U」のインターネット空間のデザインは、建築デザイナーのエリック・ウォンが担当。 

「U」の世界にも仮想の街並みがあり、リアルに描かれている。




主人公、ベル(Belle)のキャラクターデザインは、『アナと雪の女王』『塔の上のラプンツェル』『ベイマックス』などでも、メインキャラクターのキャラクターデザインを担当した、ジン・キム。

ジン・キム がキャラクターデザインしたベル(Belle)。


ジン・キムと細田監督は、『未来のミライ』がアメリカのアカデミー賞にノミネートされた時にバッタリ出会ったことが、今回の作品への参加に繋がっているそうです。


ベル(Belle)の衣裳もとても素敵で、竜も他の仮装世界のアバター達も衣裳デザインが凝っている。 プレス用に配られた資料には、衣装デザイナーが3名も参加しているコトから、アニメではあるものの、登場人物が着る衣装への拘りの高さがうかがい知れる。

ベルと竜。ベルの衣装は数パターンあるのでこれにも注目!


細田作品は、実在の街が描かれている。今回は高知県の他にもある街が登場する。


細田作品では、入道雲が毎回登場する。主人公の成長を雲や空に象徴しているそうだ。




そして、ボクが一番気になった歌姫の声の主。
大抜擢されたのは、1992年生まれの29歳、ミュージシャンの中村佳穂だ。

「すずを見つけ出す」と細田監督自らが開催したオーディションで、監督はじめ、オーディションの場にいたスタッフ誰もが「彼女こそすずだ!」と大絶賛したそうです。

そして歌だけではなく、主人公すずとベルの声も担当し、声優としても初体験。 初めてとは思えない声優としての才能や感の良さにも、細田監督は大絶賛したそうですよ!


そして、メインテーマで劇中歌でもある「U」は、ロックバンド「King Gnu」のメンバー常田大希率いる、気鋭の音楽集団「millennium parade(ミレニアムパレード)」が本品のために書きおろした。

正しく、数億人が熱狂する歌姫・ベルの曲に相応しく、中村佳穂の声にもマッチしている。


細田監督によって大抜擢され、新たな才能が開花された中村佳穂。今後の活躍が期待される。


さらに、他の役を担当する声優たちも豪華な出演陣で、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、森山良子、清水ミチコ、坂本冬美、岩崎良美、中尾幸世、森川智之、宮野真守、島本須美、役所広司、石黒賢、ermhoi、HANA、佐藤健などが名を連ねる。

声優陣には、歌手が多いのもこの作品の特徴だと思う。


トップクリエーターの才能が結集している…と冒頭で言ったように、スタッフも出演者もこのような才能溢れる面々が揃い、1つ1つのシーンで存在感を放っている…。



そしてこの「竜とそばかすの姫」は、カンヌ国際映画祭 オフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門に選出され、現地時間7月15日午後8時にワールドプレミア上映されます。

海外でどのような評価を受けるのか…。ボクは海外での評価も高いのでは…と思うのですが、今後の報道にも注目したいと思います。



それにしても、ボクの頭の中では、メインテーマの「U」が、♪ララライ ララライ・・・と、ずっとリフレインしています。


アニメだからこそ表現できる、繊細で色鮮やかな映像美!
美しくてスタートしてのオーラがある、仮想世界「U」の歌姫・ベルの透明感ある歌声と、心に刺すような歌声、そして数億人が熱狂するライブ感!

この作品は、映画館で観るコトを強くお薦めします!


いやぁ~。映画ってやっぱり面白いですねェ~~!


■映画「竜とそばかすの姫」
2021年7月16日(金) 全国公開
配給:東宝
上映時間:2時間2分
スクリーンサイズ:シネマスコープ
公式サイト:https://ryu-to-sobakasu-no-hime.jp/


■声の出演
中村佳穂
成田凌
染谷将太
玉城ティナ
幾田りら
森山良子
清水ミチコ
坂本冬美
岩崎良美
中尾幸世
森川智之
宮野真守
島本須美
役所広司
石黒賢
ermhoi
HANA
佐藤健

メインテーマ: millennium parade × Belle 『U』(ソニー・ミュージックレーベルズ)

原作・脚本・監督:細田 守
作画監督:青山浩行 
CG作画監督:山下高明 
CGキャラクターデザイン:Jin Kim 秋屋蜻一
CGディレクター:堀部 亮 下澤洋平 
美術監督:池 信孝 
プロダクションデザイン:上條安里 Eric Wong
音楽監督/音楽:岩崎太整 
音楽: Ludvig Forssell 坂東祐大
色彩設計:三笠 修  
撮影監督:李 周美 上遠野学 町田 啓 
衣装:伊賀大介 森永邦彦 篠崎恵美 
編集:西山 茂
リレコーディングミキサー:佐藤忠治
スーパーヴァイジングサウンドエディター:勝俣まさとし 
ミュージックスーパーヴァイザー:千陽崇之 
キャスティングディレクター:増田悟司 今西栄介

企画・制作:スタジオ地図
©2021 スタジオ地図

この記事を書いた人
◇ MC・パーソナリティ・俳優 ◇ 趣味:二輪車・電動バイクの試乗 ◇ 埼玉出身・東京在住 ◇ 環境問題パーソナリティ
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