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ラフェスタミッレミリア2023|往年のクラシックスポーツカー60台が明治神宮をスタート! 4日間で1都8県約1300kmを走行する!


■Photo&Report:近藤スパ太郎 Profile Page
元堺正章氏の付き人。1992年に開催された初の「La Festa Mille Miglia」(神宮外苑絵画館前~鈴鹿サーキット往復)では堺氏のグランドワゴニアで追走。その後イベントオフィシャルスタッフも数年務めた経験もある。
撮影機材:Galaxy A7

2023年10月6日 明治神宮をスタート! 沿道で間近で観戦できるのも「ラ・フェスタ・ミッレミリア」の魅力!


10月6日 AM11時05分。「ラ・フェスタ・ミッレミリア」に参加するクラシックスポーツカー 約60台がさわやかな秋晴れの中、東京原宿の明治神宮をスタートした。

一行は、福島県裏磐梯~宮城県七ヶ宿~山形県米沢~栃木県日光~茨城県大洗~千葉県成田~千葉市幕張ベイタウン…と、1都8県を約1300km走行し、10月9日夕方に東京の「The Okura TOKYO」でゴールする予定だ。


車両の参加資格は、1919年~1967年に製造されたオリジナルのクラシックスポーツカーや組織委員会の認めた車輌など。世界に1台しか製造されなかった貴重な車両や、博物館に展示されている激レアな車両も参加していて、正に工芸美術品の様な車両が沢山参加し ”日本で一番美しいクラシックカーイベント” とも言われている。

明治神宮内の車検会場から原宿駅前神宮橋のスタート台に出発!
原宿駅前の明治神宮 南参道入り口。スタートを待つ車列
ゲートの向こうがスタート台!
大会名誉総裁の彬子女王殿下と大勢の観客が声援を送る中、車両と年式、ドライバー、コ・ドライバーが紹介されて1台ずつがスタート!



イタリアで1927年~1957年に開催された公道レース「Mille Miglia」(ミッレ:1000 ミリア:マイル =1000マイル走るという意味)をルーツに持つ、日本で開催される「La Festa Mille Miglia(ラ フェスタ ミッレミリア)」は、1992年に明治神宮外苑の聖徳記念絵画館前~鈴鹿サーキット間往復ルートで初開催された。

その後日本で唯一、国際クラシックカー連盟(FIVA)から公認を受けた本格的なクラシックカーレースとして1997年にリスタート。今年で「26回目」の開催となる。

「ラ・フェスタ・ミッレミリア」はスピードを競うのではなく、ルートマップで移動しながらミスコース無く、指定された区間のタイムをいかに正確に走れるか…を競うツーリングラリーである。


ボクのばあい、まずは堺正章さんを探します!

車検会場は関係者で賑わう!


パスチェックを受けて車検会場に入ると、ボクはまず「Mrミッレミリア」の異名を持つ堺正章さんを探すことに…! というのも実はボク、昔~し堺さんの付き人をしていたことがあるのです。

付き人をしていた当時、堺さんは本国イタリアのミッレミリアに、元レーシングドライバーの生沢徹さんと何度か参加し、もちろん日本の第1回目の「ラ・フェスタ・ミッレミリア」にも参加。以降ミッレミリアの常連参加者の一人なのです…。

ボクもその関係で、ラフェスタ…のイベントには立ち上げ前から少し関わっていたり、オフィシャルスタッフとして数年間参加していたことも有るのです。


先ずは堺さんに挨拶しないと……。

いらっしゃいました!

クルマを覗き込んでいた堺さんに挨拶すると、「おぅ近藤! なにやってんだ!?」『取材と皆さんへの挨拶で来ました!』と、ボクの近況なども簡単に報告。

「お前、水持ってないか?」と堺さん。

『冷却ですか? 飲みかけのペットボトルならありますけど…』
「バカやろ(笑)! オレが飲むんだよ!」

ラジェーターの水ではなく、なんと「飲み水が無い!」とのこと。

えーーー! こんな気温が上がってきた秋晴れの晴天のもとで、しかも直射日光にさらされるオープンカーで 福島まで走るっていうのに、堺さんが干からびちゃう!

明治神宮内に自動販売機あったかなぁ…、車検会場内には無かったかも…? と会場内を探すと、参加者向けケータリングサービスで、ちょっと高級な炭酸飲料をゲット! 堺さん的には、普通の水の方が良かったみたいですが、喉のうるおいは復活できたようです。

『ボクが貰ったのも持って行きますか?』
「ん~、炭酸はもういいや!」

……んーーこれは、「普通の水 をどこかで買ってこい!」 ってことかな??


近藤真彦さん、篠塚健次郎さんも参加!

そして、マッチこと近藤真彦さんも常連参加者の一人!

1927年製 BNC527 MONZA

KONDO Racing Teamの監督でもあり、ドライバー経験も豊富な近藤さんに聞くと、

「走ってると沿道に沢山手を振ってくれる人たちが沢山いて、畑の真ん中にもおじいちゃん、おばあちゃんが待っててくれるし、日本人ってこんなにクルマ好きな人が沢山いるんだなぁって感じるイベントだよね」

「いつもはスピード競技をしていて、ピーキーなレーシングマシンで緊張感のある現場で仕事をしている。でもこのラフェスタ…は、先輩方と一緒にクラシックカーで走って、夜は美味しいワインを頂いてクルマの話して…、俺にとってはとてもリラックスできる場かなぁ。ここでリフレュシュして、また1年間頑張る! みたいなね」

「モータースポーツはTVで見るよりも、実際に目で見る、音を聞く方がいいよね。だからライブで見て貰いたいなぁー。 特に若い人たちにはね、生で見て貰うのが一番刺激的だから! ラフェスタ…を通してクルマを好きになって貰えたらいいよね!」 とのこと。



そして、ラリー界のレジェンドドライバー、篠塚建次郎さんも!

御年74歳の篠塚さん。ボクは篠塚さんがパリダカで3位入賞した1987年の凱旋イベントで、日本各地をご一緒したことがあります。

「ラフェスタ…は、もう何回参加したか忘れちゃったよ。10回以上は参加しているんじゃない?」

「モータースポーツは沢山参加しているけどさ、ラフェスタ…は沿道で大勢の人達が旗を振ってくれて嬉しいよね。それに日本の秋の景色が改めて、とても綺麗だなぁ~と感じながら走るのも気持ち良いよね!」

「何と言ってもクラシックカー好きな仲間達とこのラフェスタ…で会えるのはとても楽しみだよ! それにラフェスタ…はかなり贅沢なラリーだよね。一流のホテルに泊まって美味しい食事をしてクルマの話しをしてさ、美味しい食事じゃないと、俺みたいに文句言う人が多いのも良いよね(笑)」。


ラリーという言葉には「再び集う」という意味もあるらしい。ラ・フェスタ・ミッレミリア常連たちは、「再び集う」というラリー本来が持つ魅力も、楽しみに感じている様です。


古いものに敬意を!
でも古いクルマほど とても過酷なラリー!


さて、参加者たちは車検会場に入ると、ゼッケンを貼ったり、スタッフに車両を確認されたり、ルートブックをチェックしたり、「再び集う」仲間たちと話したり……と、スタート時間まで何かと忙しい!



毎年スタート会場に来ているボクですが、初めてみる車両を発見!
(※以下、年式、車名は公式HPを参考に記載しています)

1913年製 BUGATTI Type 13


#5の福田さんペアは、参加は6回目ではあるものの、この「BUGATTI Type 13」では初参加。 1913年製…は、今回の参加車両の中でも一番古い車両でもあり、いつ壊れるかもわからないそうで、目指すは順位ではなく「完走」すること!

「ドラムブレーキで、ブレーキはリヤしか無いんだよ!」と福田さん。

『えぇ? おぉ、そうですね!!」

リヤタイヤの真ん中、車軸にある丸いのがドラムブレーキ
フロントタイヤにはブレーキが無い!


ブレーキは慣性の法則の関係で、ブレーキング時に車重が掛かるフロントブレーキ(前輪)の方が利く…というのが、現在では常識。(自転車でもバイクでもね)

この「BUGATTI Type 13」は、1913年の当時レーシングカーとして製造されているハズだ。 なのにフロントブレーキが無く、リヤブレーキのみ。 110年前はフロントブレーキという概念が、まだ無かった時代なのかも知れない……。

現代の常識とは違う考え方の設計や、当時の開発者の拘りや思い…などを、1台の車両から考察するのも面白いなぁ~~と、感じた次第です。


そうこう話していると#5のコドライバーが、ルートマップを確認しながらラリーコンピュータの入力を確認する作業を開始!


ルート上の要所要所の”ポイント” は、それぞれの車両が通過する時間が決められていて、設定タイム通りに正確に通過したり、指定された通過ポイントを全てクリアする……などの競技合計点によって総合順位が決定します。

タイムの正確性は 1/100秒単位で競う繊細な競技なので、殆どの方が最新式のラリーコンピュータを搭載し、コドライバーが複数のストップウォッチを握りしめて計測や計算をしています。


ルートマップはこんな感じ。

4日間のルートがこのルートブックに!
右左折や直進などの指示と距離が書かれている


ルートマップをコドライバーが見ながら、ドライバーに「右折、左折」などを指示をします。右左折直進などの指示情報は文字で書かれているので、パッと見てわかるように、この方の場合は右左折をイラスト化していました。

ルートブックは雨対策をしたり、切って日にち毎にスクラップして、コドライバー自身が見やすいようにオリジナルの工夫をしている方もいて、オートバイのラリーにも参加しているボクは、こんな視点で拝見するのはとても面白いのです。

向かって右:#2 1927年製 BUGATTI T35B
向かって左:#3 1926年製 BUGATTI BRESCIA T13


さてこちらは、先頭に並んだ2台のBUGATTI(ブガッティ)。
古い物に敬意を! の精神を持つこのイベントは、本国イタリアのミッレミリア参加資格車が最優先され、古い年式からスタートします。#3のBRESCIA T13 のコックピットを覗くとこんな風になっていました。

めっちゃ狭い。しかも消火器が積んであり、ここに2人乗車します。


先程の#5のBUGATTIにも、二人が乗り込みました。(前方が#2、#3のBUGATTI 2台)

乗車した姿はこんな風で、とても窮屈そう。 しかもタイヤはメチャクチャ細くてサスペンションも現代の物とはまったく違う。屋根も無いし、泥除けも付いていないから、雨が降ればドライバーたちはタイヤが跳ね上げるしぶきで視界を塞がれる。カッパを着ても、車内や全身はびちょびちょに……。もちろん体が冷えると体力も奪われる。シートにクッション性なんて無いし、パワーステアリングも無い。 これで4日間1300kmも走るのは、クルマにとっても人間にとっても、とても過酷なスポーツ…なんです。

完走できること、ボクも願っています。。。



他にもこんな個性的な車両がいました!

1951年製 ALBANESI 1100 SPORT

1951年製 GIAUR TARASCHI 750 SPORT

コックピットからはこーんな風に、ライトがぴょこん! と可愛く見えてます!

1950年製 JAGUAR XK120
1951年製 JAGUAR XK120 OTS
1955年製 LANCIA AURELIA B24 SPIDER

↑堺さんが操縦する、#31のLANCIAもスタート!

メインゲートを前にスタートを待つ車列

レーシングドライバー、織戸学さんも!


1968年製 TOYOTA 2000GT

日本の名車、ヤマハのエンジンを積んだトヨタ2000GTもスタート!!


というように、「ラ・フェスタ・ミッレミリア」は間近でクラシックカーを一堂に観られるモータースポーツ。参加者の為だけのイベントではなく、見学者も楽しめる配慮がされていて、各地の走行ルートや通過予想時刻は公開されています。

沿道で応援出来たり、一部の通過地点や休憩地点では、間近で貴重なクラシックカーが見られたり、参加者と交流ができるのも魅力!

長年イベントが開催できる背景には、通過地域の方々からも愛されているイベントである…ということの証でもありますね!


走行ルートや通行予定時間の一部が公式HPに掲載されています。
近藤真彦さんが言うように、「モータースポーツは生で見るのが一番刺激的!」

ぜひ間近で「ラ・フェスタ・ミッレミリア」を体験してみては如何でしょう?

■公式HP ルート&通過時間
http://www.lafestamm.com/2023/route_time/index.htm
※参加車両や参加者がわかるエントリーリストも有ります

■公式YouTubeチャンネル「 La Festa Channel」も要チェック!

この記事を書いた人
◇ MC・パーソナリティ・俳優 ◇ 趣味:二輪車・電動バイクの試乗 ◇ 埼玉出身・東京在住 ◇ 環境問題パーソナリティ
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