エンターテイメント、ファッションやカルチャー、バイク、スポットや旬な情報をSPANGSS目線でお届けします!

間近で魅られるテクニック!『MFJ 全日本トライアル選手権』ツインリンクもてぎ大会の潜入レポ! by:菅原美彩


Reporter:菅原美彩
好きな事:埼玉県巡り。料理。ビール。
Profile Page


モータースポーツも、トライアルも、全く知らなかった私が、なんと、「全日本トライアルのレース」を取材してきました!
驚きや喜びもあった「トライアル潜入レポート」をお届けいたします!

■開催日:2020年9月27日(日)
■場所:栃木県のツインリンクもてぎ
■大会名:『2020 MFJ 全日本トライアル選手権シリーズ 第1戦 関東大会』


初めて観た「トライアル」!

トライアルとは、「専用のオートバイで、出来るだけ足を地面につかずに、減点を少なく、制限時間内に走りきるレース」です!

私は実際に会場に行く前に動画を見ました!

岩などの障害物がある競技をするエリア(セクション)で、急な斜面を ポンポンっ! と選手が黙々と登ったり、進んでいく姿が映し出されていました。

歩くことさえ大変そうなセクションを、オートバイで進んでいる姿に心が惹かれ、その姿をカメラにおさめて、トライアルを知らない人に伝えられたら良いなと思いました!


レース当日。 競技前の選手達がウォーミングアップする姿に「カッコイイなぁ!」と思いながら、オートバイを見ていると…

「あれ? 私が思っていたオートバイと、どこか違うような…」と。  

もっとオートバイをじっくり見ると「あっ!? 本来あるはずのものがない!?」と気づきました。

ほら! サドルが無いです…。

それは『サドル』です!
座る部分がなく、選手達は立って運転をしていました!


更に、オートバイのタイヤの部分を見て、「タイヤの空気が足りていない? タイヤが歪み”ポヨーン”となっている!?」

ほら。タイヤがポヨ~ン! と…。


これには、驚きました!!

だって、タイヤに空気が足りないと、バランスが取りづらく、転んでしまうと思ったからです!  実際に私は自転車のタイヤの空気が足りない状態で乗り、転んだことがありました。


サドルがないのは、「ライダーが動きやすくする為」と「軽量化の為」。 空気が抜いてあるのは「タイヤと地面の接地面を増やしてタイヤのグリップを良くする為」と、それぞれに理由がありました。


トライアルの”凄いところ” ”素敵なところ” を紹介します!

◎『トライアルのココが凄い!』

①映画のスタントのようなテクニック!

競技前に「どのルートを進むか」「足場は大丈夫か」と真剣な表情で、険しいセクションを下見をする選手達。

「本当に走り切れるの?」「足をつかないとか難しくない?」と思うセクションでした。


いざ、競技が始まると、足をつかずに、オートバイに乗りながら、飛び跳ねて進む向きを変えたり、急斜面の先にある岩に飛び乗ったり、飛び越えるテクニックに魅せられました!

国内最高峰、国際A級スーパークラス V9チャンピオンの小川友幸選手
国際A級スーパークラス、去年一昨年2位の野崎史高選手。今年はシリーズチャンピオンを狙う!
こちらも 野崎史高選手!

まるで、映画の中のスタントシーンを見ているようで、衝撃を受けました! 序盤のセクションから魅せられてしまったので、私は興奮してワクワクドキドキが終始止まりませんでした!


②自然を使ったセクション!

セクションは、自然の地形の中に岩や崖、急斜面を使ったり、人の手で少し加えてあるところもありました。

「そこを進むの!?」「そこを登るの!?」と思う程の険しいコース!

その為、急斜面にある岩に飛び乗ったり、水溜りを超えなければいけなかったりと、他の選手との戦いだけでなく、自然と戦っているようにも見えました。

競技中、崖を登り、岩が転がってきたりしてヒヤヒヤする場面もありましたよ!


◎『トライアルのココが素敵!』

①選手と近いから、緊張感や嬉しさが伝わってくる!

『トライアル』は間近で観られるのも、魅力の1つ!

近すぎて、オートバイのタイヤから土が飛んできて、少し足にかかる程の近い距離! これがトライアルならではの観戦距離!  F1などスピードがある他のモータースポーツでは、間近で見ることが難しいとか。

選手と観客の距離が近いから、競技前の選手から伝わってくる緊張感。 私にもそれは感じ、ドキドキする程です!

また、時間切れやバイクから落ちてしまって、思うような走りが出来なかった悔しさも、選手達の真剣さも伝わってきました。

だからこそ、足をつかずに走り切った時の選手の嬉しそうな表情やしぐさも間近で見られ、観客にも伝わるのです!

最終セクションを、足を着かずにクリーンして、自分の優勝が決まったと分かった瞬間の野崎選手。嬉しそうな表情、手を上にあげたしぐさ、私まで嬉しくなりました!


②温かいファンの歓声、拍手!

『トライアル』は観戦が楽しいスポーツの1つ!  観に来てくださるファンも多くいました!

「頑張れ!」との声援が聞こえたり、岩を超えたりすると「大きな拍手」が湧き上がったりと、選手たちと共に戦っているように感じました!

時間制限内に走らなきゃいけない場面。選手達も時間を計りながら走っています。

しかし審判員のストップウオッチと、選手が計る時間に差があって、審判のタイムオーバーの判定に、悔しがる選手。 観客側からも「今のは時間内だったよ!」と聞こえた時、観客も選手と同じ気持ちになって共に戦っているんだ…と、特に感じました。

この競技は…
生で見るからこそ!!
動画や写真だけではもったいないです!
(と言っておきながら、私の記事と写真でのリポートですが……)


今回のまとめ

初めて観た『トライアル』!

動画で見るのと生で見るのでは、迫力が全然違いました!

選手達はオートバイと共に、自然を相手に目の前で岩を飛び超えたり、足場が少ない崖を登るテクニック、制限時間ギリギリで走りきる姿を目の前で魅せられて、ドキドキワクワクと興奮が止まりませんでした!

もっともっと『トライアル』を見て、知って、選手達と一緒にトライアルを感じたいです!


■2020年 MFJ全日本トライアル日程
第1戦 9/27 ツインリンクもてぎ(栃木)
第2戦 10/11 キョウセイドライバーランド(愛知)※無観客開催
第3戦 10/25 スポーツランドSUGO(宮城)
第4戦 11/8 湯浅トライアル パーク(和歌山)※無観客開催

■MFJ 全日本トライアル選手権 公式サイト
http://www.mfj.or.jp/user/contents/Watching-a-game_info2020/trial/index.html

この記事を書いた人
◇ 声優/ラジオDJ ◇ 埼玉県出身・さいたま市在住 ◇ 趣味:埼玉県巡り/リスの写真を撮るコト/料理 ◇ 好きな食べ物:砂肝/ハラミ/ビール
SNSでフォローする