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スパ太郎の盗難バイク奪還記。(第1回) 東京で盗まれたバイクがタイで発見された!

都内で盗まれ、タイで発見されて取り戻したXR-BAJAで、日本縦断ラリーに参加しました!

Reporter:近藤スパ太郎
趣味:オフロードバイク/自転車
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【実録・近藤スパ太郎の盗難バイク奪還記!】東京で盗まれたボクのバイクがタイで発見された!!


はじめに

コトは2001年に遡りますが、都内でボクのバイクが「3台」立て続けに盗まれました!

約半年後に、ナント、盗まれた1台がタイで発見されタイに乗り込んで日本に取り戻したボクの「盗難バイク奪還記」

実はこれまでにも、他のメディアで「盗難バイク奪還記」を書いていましたが、この手の記事って生々しいのか、色々な大人の事情が発生し、連載の途中で「連載中止です!」と言い渡されてしまうコト、数回…。  

これまで、窃盗団の実態や全貌を詳しく書けずにいました。

ボクはバイク盗難の被害者で、当時のバイク窃盗団の全貌を知っているライダーです。

ボクの被害体験、奪還体験を伝える事で、当時のボクの様に悲しい思いをするライダーが減るコトを願い、このSPANGSSで綴るコトにしました。

有り難い事に、以前連載していたメディアからもアイキャッチ画像の使用許可と、途中まで書いた当時の記事の使用許可を頂きました。加筆と修正を加え、続きも書いて、ボクが体験した実態を改めて この「SPANGSS」で、ノンフィクションでお伝えしたいと思っています。

当時はTV番組として窃盗団を追いかけたので、ボクは写真を撮っておらず、映像は制作会社管理。いつでも使っていいよ! って言っていたのに、VTRを探すのはかなり大変な作業らしい…です。  

ボクの手元にあるハズの、少ない資料や写真を探しながら、少しづつ記事の更新をしていきますので、気長に読んで下さったら幸いです。

※新着記事のお知らせは SPANGSS Twitter:https://twitter.com/spangss_media でもお知らせされます。フォロー宜しくお願い致します。

記・近藤スパ太郎


まさかでしょ? オレのバイク「3台」が都内で盗まれた!!

「あれ? バイクが無いぞ??」
と、その事件は 突然降ってきたかのように、ボクの身に起きたのです。。

「ん? 昨夜はちがう場所に止めたんだっけ?」と、止めたハズの場所や周辺をうろうろ。10分ぐらいしてようやく「ん?もしかしてコレは盗まれたのか?」「いや、まさかそんなハズはない…」と、現実をのみこめず、周辺をうろうろ…。

妻に電話して(結婚式直前だったので、当時はまだ彼女でした…)、 自分の昨夜の行動を確認したり、友達に電話して「やっぱり盗難なのか?」とうすらうすら思い始め、うわずった声で110番通報をしたのは、30分くらい経ってからでした…。

まさか、自分のバイクが盗まれてしまうなんて!  ある日突然「3台」が盗まれてしまったのです…。

最初は2台同時に。その2か月後にはもう1台が! しかもU字ロックと、当時市販で一番太いワイヤーチェーンも使っていたのに!

しかも2回目なんて、かなり用心していたし、警察が直前までパトロールしていたのに!…です。

そしてナント、都内で盗まれたボクの愛車は、約半年後に、海を渡った「タイ」で発見されたのです。
こんな嘘みたいな事件が起きたのは、バイク盗難がピークだった2001年のコトです。


当時はバイク盗難が「年間25万台」の実態が!
当時は「年間で25万台」ものバイクが盗まれていたのです。「なーんだ、昔の話しジャン!」と、安心しちゃぁダメです!! 「バイク盗難は激減した!」なんて、警察関係者は自慢気に言いますが、今でも年間で「15,059台※」が盗難に遭っているのです。
※警察庁ウェブサイト「平成30年の犯罪データ」より (https://www.npa.go.jp/toukei/soubunkan/h30/pdf/H30_05_1.pdf)

年間で「15,059台」は、あくまでも警察に届けがあった、認知件数です。
1日あたりにすると「41台」。1時間に「約2台」。つまりこうしている今も、日本のどこかでバイクが盗まれ、今日も「悲しむライダーが1日40人以上もいる」のです。

もしもそれが、あなたの愛車だったらどうします??  
ねっ! 他人事じゃぁ無くなって来たでしょ!? 自分の愛バイクは自分で守らなくては…!


ボクのバアイは、手口から「プロの犯行?」と推測できました。
「絶対に許せない!」というボクの執念におののいた多くのバイク仲間や、TV番組スタッフの力もお借りしながら、奇跡的にもバイクを1台だけ取り戻す事ができました。

そこには「プロに狙われたら最後」盗難から逃れられない「組織による犯行」が放置されていました。

盗まれるバイクは予め下見をされ、盗んで集積場に集められ、分解されて海外へ送られる…というプロ組織による「流れ作業」の実態があったのです。

オマケに、タイでは番組スタッフが危険な目にあい、スタッフや家族の安全が安定するまで、番組放送は1年後…に見送りにもなりました。

…というような、ちょっとアブナイ裏話しも登場しますが、そこはボクのキャラを通して、過去の体験談として、楽しく読んで頂けたら…と思ってます。

そしてボクの体験談が、皆様の「バイク盗難防止のヒント」になれば幸いです。


それでは、貴方のバイクが盗まれないように、貴方のバイクライフが世界で一番輝いているコトを願って、「実録・近藤スパ太郎の盗難バイク奪還記!!」シリーズの始まりはじまり~!


当時、ボクが駐輪していた状況はこうだ!


当時住んでいた、下北沢のアパートの敷地内に、ホンダのXR-BAJAと、ホンダのCRM-ARという、どちらも250ccのオフロードバイク2台を止めてました。 ですがある日突然、「邪魔!止めるな!」と貼り紙をされてしまったのです。

都内では、駐輪場が設置されていない集合住宅って、結構多いんです。 いやむしろ、バイクの駐輪場が無いアパートの方が、圧倒的に多いのが実情です。


何度も貼り紙をされ、困ったボクはしかたなく、近所でバイクを止められそうな場所(スペース)を探したのです。

そしたら、家から徒歩2分ほどの集合住宅と公園の脇に、CB400、ゼファー、アメリカン系にスクーターなどなど、4~5台のバイクが常駐している良さげな一角を発見。

「おぉ!ココ良いじゃん!!」。公園の敷地かな? それとも集合住宅の歩道の延長なのかなぁ?  ちょうどデットスペース的な場所で、ここなら止めても近所迷惑にもならなそうだ。
「オレもココに止めさせて貰おう!」となったワケです。


今じゃぁ、こんな場所に止めるなんて考えられませんが、当時のボクは、この場所にXR-BAJAとCRM-ARの2台を3年以上も止めてました。

車道との柵には、U字ロックやワイヤーロックも掛けられるし、閑静な住宅街で警察官もパトロールしている。ときどきココでメンテナンスをしていても、横を通る近隣住民や警察官からも何も言われない。

「治安も良く、絶好な駐輪場所…」と当時は思っていたのです。

バイクにカバーを掛ける事も有りましたが、ほぼ毎日バイクに乗っていたので、カバーは掛けない事の方が多かったです。

ときどき「バイク買い取ります」の紙が、バイクに掛けられていました。
当時はこの「バイク買い取ります」の紙は、盗難バイクを物色する為の、下見だよ…というウワサも聞いた事は有りましたが、バイクが盗まれるなんて、他人事だと思っていました。

当時止めていた公園脇のデッドスペース。この場所は殆ど誰も歩かない為、路面には苔が生えている。


当時、3年くらい止めていた、公園脇の「治安も良く、絶好な駐輪場所…」と思っていた場所に、久しぶりにセローで行ってみました。
当時と様子は全く変わらず、正にこの場所に、XR-BAJAとCRM-ARをこんな風に止めていました。
左は住宅街の狭い道路。右側が公園です。

当時はココでメンテナンスをしても、近所の方や巡回中の警察官に会っても、特に注意されるコトは有りませんでした。
今でも、静かで長閑なエリアです。

今も誰かが止めている痕跡があった!


今でもこの場所には誰かが止めているようで、この場所にはU字ロックが柵に掛けられていました。
駐輪場事情が悪い都内の住宅街では、今でもごく普通に見られる光景です。
直ぐ近くには、近所の人のバイクと思われる、250ccスクーターや、400ccのネイキッド、シートが掛けられたバイクも数台、歩道に止めてありました。


=次回に続く…=
(続きの 「第2回」まちがいなくプロの犯行だ! は コチラ
次回はいよいよ、2台と、1か月後に1台が盗まれてしまいます。
ん? いよいよ…って、ヘンですが。。。

この記事を書いた人
◇ MC・パーソナリティ・俳優 ◇ 趣味:二輪車・電動バイクの試乗 ◇ 埼玉出身・東京在住 ◇ 環境問題パーソナリティ
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