Reporter:近藤スパ太郎
趣味:オフロードバイク/自転車
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【盗難バイク奪還の記録。 東京で盗まれたバイクがタイで発見された!】 過去記事 ⇒(第1回)(第2回)からご覧ください
2日目の盗難があった夕方、ボクはテレビ番組の「警察24時」などを制作する番組制作会社のプロデューサーに電話をする!
「また盗まれました!」
『えっ?また? 立て続けにそんな事あるの? スパ太郎の管理が悪いんじゃないの?』
「いやいや。2ヵ月前にも嫌な思いをしたんで、今回はかなり気をつけてました。それに今回は盗まれる直前まで警察もパトロールをしていたし、駐輪場の固定物と市販で一番太いワイヤーロックを掛けていたんです! もうこれ以上どうやって自分のバイクを守ればいいのか分からないです…。警察は「少年の犯行」って言ってますけど、ボクはプロの犯行だと確信しています。窃盗犯は絶対に許せないです。組織を暴いて壊滅させたいです!」
と力説するボク。
いや、カメラが回らなくてもボクは自分で「バイク」も「犯人捜し」もする決意でしたが、番組が一緒に捜索してくれる方が心強いし、なによりもこの現実をテレビを通して世の中に発信できますからね!
ボクはこの2ヵ月間、くやしさ故に連載をしていたバイク雑誌の編集部、バイクジャーナリスト、バイク仲間にも「バイクが2台も盗まれた!」と、言いまくって、バイク盗難に関する情報収集をしていました。
その時に「年間25万台が盗難されている」(警察に届けがあった数)、「プロの組織による犯行が急増している」(ジャーナリスト情報)などを知ったのです!
そしてこれまで調べて来た、次のような情報もプロデューサーに伝えました。
バイク屋の知人からも衝撃情報が!!
『ワイヤー錠やチェーン錠は、バイク屋用にマスターキーが売られているよ。買うのには身分証明も必要ないから、一般の人でも買おう思えば買えるよ』 『U字ロックなんて、〇〇を使えば、2秒で簡単に切断できちゃうよ!』というのだ。
「ホントですか!?」
『バイク屋はみんな知ってるんじゃないか? だってお客から「チェーン錠の鍵無くしましたー」って電話来たら、出動するのは我々バイク屋だからねぇ』
衝撃発言はそれだけじゃぁナイ!
『それに電動のユニックなら、音も出ないしね』
ユニックとは、トラックの荷台にミニクレーンが付いている車両。エンジンだとクレーンを動かすのに音がでるけれども、電動タイプならエンジンを切ってもクレーンを操作できるらしく、とても静か。
前回もお伝えした「バイクの扱いに慣れている人が2名もいれば、バイクを吊るしてトラックに積んで立ち去るのに、2~3分も掛らない」とは、このバイク屋さんから聞いた情報なのだ。
これを他のバイク屋に聞いても「そうだね。2人いれば2~3分も掛らないんじゃない?」と異口同音。
『きっとバイク泥棒が、バイク屋の作業服を着て、バイクをトラックに積み込んでいたとしても、誰も疑わないだろうねえ…。だって俺だって一回も「ナニしてるんですか」なんて言われた事ないよ! なぁ!』と、振られた店のスタッフも頷く、更なる衝撃発言!
でもまぁ確かに、バイク屋の恰好してバイクを運んでいても気にしないですよね! 当たり前の光景だから。
しかもマスターキーは、有名ブランドの鍵ほど、入手しやすいと言うからオドロキだ!(2001年当時)
電動ユニックに、U字ロックを切断する○○に、マスターキー。
専用道具が必要で手慣れている犯行。
だからボクは、警察が言う少年による犯行ではない。「プロがビジネスとして成立している犯行に違いない」「実態を暴かない限り、年間25万台は止まらない…」と確信していたのです!
それにTV局や番組スタッフに聞くと、『「年間25万台」という情報が、警察から一切情報が来ないから、報道がされるハズもない…』と言うのです。
もう1つ驚いたコトとして、今回の2回目のボクが貰った「被害届けの受理番号」から、管轄である世田谷の北沢警察署管内では、たった2ヶ月の間に「20数件のバイク盗難」があったコトも確認できたのです。
北沢警察署の副所長に聞いた話では、「バイク盗」は警察の扱いでは「窃盗犯」になるそうで、「スリ」や「ひったくり」と同じ扱いなんだそう…。 それに副所長や、交通課課長でさえも『バイク盗は少年犯という統計が出ているんです!』と言い張るのだ。
『近藤さんが言う、電動ユニック? U字ロックを切断する○○やマスターキーも、何の証拠もないじゃないですか。証拠が無い限り警察では捜査のしようが無いし、仮に証拠が有ったとしても、ざわざ捜査本部を立ち上げて犯人捜しをする事は、まずないでしょう!』と断言されてしまった。
「年間25万台も盗まれているのに警察も放置。この実態を世間に知らされていない…っておかしくないですか? そんな全国の少年が25万台もバイク盗まないですよ! 警察は当てに出来ないし、窃盗団を突き止めて世間に知らせたいです!」と、プロデューサーに伝えるボク。
『OK、そんな実態なのね。しかもスパ太郎がそこまで情報持ってるのか…。 わかった!どう取材するのがよいか、ちょっと考えるよ! とりあえず明日、ディレクターをスパ太郎の所に行かすよ。もう明日からカメラも回しておこう!』とプロデューサー。
よし、番組が動いてくれるゾ!!
その晩はボク一人で、盗まれた周辺をパトロールしました…。
個人的な事ですが、ボクは自分の結婚式を1週間後に控えていた出来事でした……。
=次回に続く…=
【続きの「第4回」”深夜のパトロ―ル、怪しい人物がバイクのシートをめくった!” はコチラ】